差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2005年9月3日土曜日 12:57
宛先: 銭湯ML
件名: 金春湯(品川区中延)

ナカムラです。

今日(9/2)は、「金春湯(品川区中延)」に行ってきました。
中延駅(都営浅草線)から、0.2キロ、2分くらいです。

マンションの1階に入る下駄ばき銭湯。
外観が少し変わった趣向で、オレンジ色のガン吹きで、下部には南欧風の石張りになっている。

玄関周りも、同様の石張り。木目を意識をした下足箱の錠はSakuraG錠。
自動ドアを通り、テレビとソファ冷蔵庫だけの小さなフロントスペース。

女将に400円を払う。サウナはバスタオル付で300円のようだった。今日は遅いので400円だけ払う。

脱衣所は、幅3間、奥行2間半。印象は明るく清潔。天井は2間弱あり、圧迫感はない。
下足箱と同様に白っぽい木目調を意識した素材による島ロッカーと外壁側にロッカー。錠はSakuraV錠。男女境が3枚の戸になっていて、男女の脱衣所スペースを一体で使える構造になっている。

男女境の上にはテレビが置かれ、全国高校生クイズをやっている。ソファには年配の方が裸で眠りに入り、掃除に入って来た女将が思案顔・・・。

その他、クボタのデジタル体重計、脚の長い扇風機が2機。
面白いものを見た。
女将が床にホースを差し込んで掃除を始めた。恐らく床下に掃除機の機械が据えられているんだろう。長いホースで脱衣所、フロントスペースを掃除していた。浴場にはある設備だと伺ったが、気が付いたことはないなぁ。

浴室は、幅3間、奥行3間半。天井はプラ板張りでフラット。照明はすべて壁に付けた電球色のもので、室内の印象は落ち着いている。

島カランは、1列で、カラン数はセンターから8・5・5。外壁側には、奥壁からL字型に延びた浴槽と水風呂、サウナが配され、カランはない。カランは、日の丸扇の刻印がある角型で取っ手が銀色というあまり遭遇しないタイプ。

入口方に温のみの立ちシャワーが2機。下にカランが付いているのが変っているかな。
16.8度というキンキンに冷却された水風呂の脇には冷温の立ちシャワーもある。

浴槽は、奥壁側にスーパーエステバス、ボディーマッサージ、座風呂、ミクロバイブラと並んでいる。外壁側のL字型の末端には打たせ湯。温度は42度くらい。

同湯の最大の特徴は軟水風呂。「軟水」にもグレードがあるんだろう。軟水は初めての経験ではないハズ。しかし、同湯の軟水のツルツル度には驚くものがある。カランの湯・水も軟水らしく、石鹸の泡立ちがこれほど違うというのにも驚いた。脱衣所に旭工業社(昭和60年)の軟水の能ガキが架かっていたから、そういった会社の施工なんだろう。

ビジュアルはないけど、奥壁が例の南欧風のベージュの石張りになっている。浴槽のタイルは貝裏のように鈍く七色に光るものだし、浴室のタイルも高価なものが使われている。照明と相俟って、シックな落ち着きがある。

上がりは風見飲料のラムネ80円。しかし、多少もの足りなかったので、向かいのサンクスで秋限定のサントリーの発泡酒とフライドチキンを買う。コンビニで揚げ物を買うのは自分がローソンのアルバイトでからあげくんを売っていた20年来になるけど、その美味しさには驚いた。(かなり油濃かったけど)
コンビニ各社は惣菜に力を入れていると聞いていたけど、なるほどと思った。

特別なものは無かったけど、銭湯としての基本的な部分は、レベルが高くいい銭湯だった。
大船・ひばり湯の炭酸泉風呂に軍配を上げるが、同湯の軟水風呂もなかなかだった。
銭湯密集地。需要もそこそあるし、競争が激しいのだろう。

帰りは、中延駅(東急大井町線)から、大井町駅経由で帰館。