功泉湯(板橋区西台) 2012.04.14.

週央は暖かく桜花が満開だった。今日は、一転して冷たい雨が降っている。家を出るのが億劫になって、終日、ここ数年の旅行に持参した資料をドキュメントスキャナでDPF化していた。

銭湯と遊廓跡探索の資料だけど、両面で集約印刷したものがここ数年で数百ページにものぼる。われながらよくもここまで下調べして銭湯などを巡っていると呆れるとともに、リストアップしながらも、結局回り切れず、今は廃業してしまった郷愁銭湯に思いを馳せていた。ここ数年という訳ではないんだろうけど、訪れたかった銭湯が多数廃業してしまっている。

夕方、城東方面に行くにはパワーが足りないので、2年振りにお気に入りの西台の功泉湯へ行った。

先週行った下高井戸の月見湯温泉もなかなかの銭湯だけど、同湯もそこまでは届かないもののなかなかいい銭湯だ。大型の伝統的木造銭湯に岩風呂風にいくつかの浴槽を配置している。本当に必要かはともかくとして風呂に浸かりながら大型のテレビを観ることも出来る。

サウナはプラス300円でバスタオルとサウナ室のキーが渡される。男女入れ替えのようで、今日は2年前と同じで、温度が高くない塩サウナだった。

奥壁のペンキ絵が前回と替わっていた。2011.11.10.の日付がある中島さんの富士山のペンキ絵。小生は、”動”の早川、”静”の丸山。そして中島さんはその中間に位置していると考えているけど、同湯の中島さんの絵はいつもよりも”静”的な富士山だった。海上に浮かぶ舟の帆も通常あるように赤は使わず白一色。色調が抑えられ、しかし平板にならず気品ある静けさを湛えている。なかなか優れたペンキ絵だ。

フリーペーパー「1010(115号)」をもらい、帰りは、赤羽西口行のバスに乗り赤羽へ。ガード下の韓国料理屋でマッコリとチジミや冷麺などを頂いた。

《前回訪問:2010.02.05.》