差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2008年3月20日木曜日 20:03
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 越の湯(港区麻布十番)

ナカムラです。

今日(3/20)は、「越の湯(港区麻布十番)」に行ってきました。 麻布十番駅(東京メトロ南北線)から、0.3キロ、3分くらいです。

六本木ヒルズの袂にある黒湯温泉の銭湯。開業は昭和23年。現在のビル銭湯になったのは昭 和42年。温泉分析表が昭和41年だったのでその時に黒湯の温泉を掘り当てたのかも知れな い。

1、2階が吹き抜けの銭湯「越の湯」で、3階が舞台の設えがある日帰り入浴施設の「麻布十 番温泉」。いずれも、設備老朽化、店主・従業員の高齢化、後継者難等の理由でこの3月末で店 を閉じる。そんなニュースが流れてきた。

彼岸。生田での墓参りの後、この時期にしては冷たい雨の中、麻布十番に向かった。

雨の中、14:50くらいから客が集まり出してきた。電気が点って、扉が開けられたのは1 5:10に近くなってから。もう少し、早く開けてあげればいいのに・・・。

あれよあれよという間に一番風呂勢が集まって10数人になる。銭湯マップにスタンプをもら っているご同輩もいたりする。墓参りで久々に顔を合わせた母も弟も麻布十番温泉廃業のニュ ースは承知していたので、銭湯マニアだけでなく、同湯廃業の知らせはあまねく広がっている のだろう。

近くの「小山湯」も最近廃業したし、南麻布の「竹の湯」も最近週休2日(月・金)になった。 三田の「万歳湯」はチト遠い。番台の女将とご常連の若い衆が思案顔で今後の銭湯ライフにつ いて話し合っていた。

同湯は典型的な大型のビル銭湯。浴室は幅3間、奥行4間で、緩くカーブした天井は高さが3 間強ある堂々としたもの。

浴槽は深浅2槽。一番風呂故だと思うけど46度は超えている。熱い湯が首筋に流れてきた時 には危険を感じた。ご常連も熱いと感じながらも平然と互い違いに向かい合わせで浸かってい る。深槽はオーバー47度。人間が入れる温度ではなく、終始、手で湯温を確認はするものの 入ろうとするご仁は無かった。

同湯の傍らにはうず高く廃材が積んであったので、この黒湯は薪で沸かされているのかも知れ ない。カランから湯が出なくなったりと、廃業理由の設備老朽化を感じさせられる事態にも遭 遇する。

ビジュアルは奥壁も巨大なモザイクタイル絵。絵柄は高嶺、湖、洋城、虹というありきたりの ものだった。

麻布十番は、近年脚光を浴びているけど、周辺を歩くと古いアパートがなくはない。同湯がな くなると困る銭湯生活派も多いようだ。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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