差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年4月17日日曜日 0:35
宛先: 銭湯ML
件名: 寿湯(名古屋市中村区道下町)

ナカムラです。

今日(4/3)は、「寿湯(名古屋市中村区道下町)」に行ってきました。
午前中から、旧遊廓の尾頭橋駅近くの「八幡園」跡、築地口近くの「港陽園」跡を散歩し、「名楽園」跡の寿湯へ。

くるわ湯とともに、同湯も大門の中にある遊廓の銭湯といっていい。
瓦屋根の造りながら、入口はアーチ型のファッサードになっている。
戦前からの歴史があるらしい。

アーチのガラス戸とその中の男湯のガラス戸を開けると、幅2間、奥行4間半の広いスペース。
広くゆったりとした番台には高齢のおばあさん。3時から6時までのアルバイト。今年80歳になるとのこと。

「以前に見えられたことがありますよね。」というお声がけがあった。
リックを背負った変なオヤジが他にもいたらしい。

380円を払ってから、スノコに上がり、下足箱に靴を入れる。
東京・横浜の銭湯の下足箱とは全く違う。
下から上に開く、肉抜きをした金属製の名古屋仕様の扉。

脱衣所の広さは、幅2間半ながら、奥行は、タタキ1間、脱衣スペース2.5間、緩衝地帯が1間と広々している。
天井高さは2間ほど。
ロッカーは、外壁側にあって、錠は「Oshidori」の板版のロータリー錠。
番台のおばあちゃんには、2つのロッカーを使いなさいと勧められる。

その他には、ベンチ、冷蔵庫、アイス、テレビ、マッサージ機、デジタルの体重計なんかがある。
ドライヤーのコインシューターが、同湯も何でこんなに大きいのというくらい、大きいもの。
昔よくあったピンク電話くらいの大きさがある。

さて浴室。
幅2間半、奥行3間半。天井はコンクリで、入口側と奥壁側の高さが2間、中央部が2間半になっている。
古いものは一切ない・・・。

浴槽が奥壁から、横向きに深槽、デンキ、バイブラ、何の仕掛けもない主浴槽と並んでいる。
深槽は43度、主浴槽は42度くらい。デンキとバイブラバスは1人仕様という小さなもの。
浴槽の縁には白御影石が張られている。

カランは、センターに6、奥壁に1、外壁に9、入口方の壁に2。くるわ湯と違って全て冷温でシャワー付き。
カラン台の立ち上がりが、東京銭湯はストレートだけど、名古屋銭湯はカーブしていて、洗い湯を流す溝はオーバーハングした奥にある。凝った造りだ。
台には白御影石が張られている。
桶はビオレの赤い桶。初めての遭遇かも知れない。

床のタイルも初めて接するものだった。
色はグレー。にんにくを組み合わせたようなデザイン。
ビニールのタイルカーペットでは見る柄だけど、焼いたタイルでこれを組んだというのを初めて見た。なかなか上質だ。

ビジュアルは、奥壁全面に、高嶺のモザイクタイル絵。
一部が壊れて白タイルで長方形の補修がされている。

上がりは、名古屋牛乳のフルーツ牛乳と缶コーヒー。
日曜日の16:30から17:20滞在したけど、入れ替わり立ち替わり客が入ってくる。若者も多い。
東京、横浜とは違う光景と感じた。

出て気がついたけど、コインランドリーが純和風の隣家の同湯側の端にある。
なんか、すごくアンバランス。

名古屋駅で初めてひつまぶしなるものを食す。
まぁ、うな丼のバリエーションだけど美味しかった。

700系ののぞみは揺れないし、一服しているとあっという間に新横浜。