栗田湯（鎌倉市岩瀬）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年10月23日土曜日 1:04
宛先: 銭湯ＭＬ
件名: 栗田湯（鎌倉市岩瀬）

ナカムラです。

今日（10/21）は、「栗田湯（鎌倉市岩瀬）」に行ってきました。
大船駅（東海道本線）から１キロ、１０分くらいです。

駅からの通りを進むと「松竹前」という交差点。イトーヨーカ堂の大型店舗と神奈川県ではここだけの三越（鎌倉店）がある。その奥には、松竹大船撮影所、後に鎌倉シネマワールドがあったけど、その跡地には鎌倉女子大の新しい校舎が並んでいた。

かつての京浜女子大。鎌倉女子大に校名を変更して、大船だけど、「鎌倉市」に校地を求め立派な建物を建てた。イメージアップとしては図り知れないものがあるだろう。暗くてよく判らないけど、いい雰囲気のキャンパスと窺われた。

同湯は、そんな鎌倉女子大、かつての松竹大船撮影所の傍ら、砂押川のほとりにある。今日は、やはり大船駅から１キロの「野田の湯（鎌倉市台）」と迷った。しかし、行きにくい銭湯からとの先達の教えがあり、閉店時間が２２：００と早い同湯へ・・・。

しかし、やや期待を裏切る、築４０年ながら２階建てのビル銭。予想していたような鄙びた湯ではなかった・・・。入口が別々で、２階がサウナ（１０００円）。１階が銭湯。

ビルの入口を入ると、おしどり錠の下足箱。ビルの外観と比べ、下足箱は年季が入っていると感じるもの。進むとフロントがある。７０歳台後半くらいの爺やが座っている。脱衣所の一部にブースを追加したようなもの。しかし、女湯の脱衣所を削った休憩スペースがある。

今日は、銭湯に行く予定ではなかったので、タオルしか持っていない。入浴料４００円と小さな石鹸３０円也を購入。

脱衣所は、一部がフロントスペースに取られているけど、幅３間、奥行４間。天井はブルーのペンキ塗りでフラット。高さは２．２５間といったところ。ロッカーはセンター側と島ロッカーが１つ。SakuraⅢのシリンダ錠が付いている。ビル銭ながら脱衣籠も５つほどが健在。島ロッカーの上に載せ、使っている相客がいる。

その他、「EIKO TOKYO」のアナログ体重計。支柱に「大船石油株式会社　栗田商店」と書かれた茶色のもの。センターには今様のランプが付いた天井扇がついているけど、電球を欠いているし、機能はしていなさそう。

テレビは日本シリーズ第４戦。中日が大きくリードしている。

浴室の大きさも脱衣所と同じく、幅３間、奥行４間。天井は高さ２．２５間くらいでフラット。男女境の上方の湯気抜きがある。島カランは墓石型のものが１つで、カラン数はセンターから５・４・４・５。カランは日の丸扇の刻印のある取っ手がピンクとブルーのもの。すべてにシャワーが付いている。

浴槽は、奥壁全面が湯船で、座ジェット×２、バイブラとなっている。天井がフラットなコンクリだからか、天井から落ちる雫が少し気になる。これほどに雫に当るのは初めてかも知れない。

窓が奥壁側にあって、外壁側は窓がなく巨大なモザイクタイル絵（高さ１間板、奥行４間）になっている。絵柄は東郷青児風の裸婦像。１０頭身以上の全裸のご婦人が描かれている。

男女境にもモザイクタイル絵があって、梅の木に鶯が止まっている図と、夕日に富士山、松ノ木という、日本的な絵柄。モザイクタイル絵はあまり評価してなかったけど、双方とも迫力と味があってよかった。

同湯には多くの油絵やリトグラフが掛けられている。絵画に興味があるのだろう。もちろん、そんな拘りが、浴室のビジュアルにも反映しているのだと思う。

上がりは一番搾り３００円。少し高いかな。爺やは、もう風呂屋はだめだよと、自嘲気味に笑ってた。

帰りはイトーヨーカ堂で買い物。こんな巨大なＧＭＳが２３：００まで営業しているのに驚く。レタスを買いに来たけど、何と４００円もする。

カットサラダとバナナにして帰る。バス停「松竹前」のバスの行き先は「鎌倉湖畔」。

鎌倉湖（散在が池）畔から建長寺半僧坊に登り、北鎌倉に下る、そんなコースが好きです。