差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年4月9日日曜日 13:06
宛先: 銭湯ML
件名: 横浜天然温泉くさつ(横浜市南区井土ヶ谷上町)

ナカムラです。

今日(4/8)は、「横浜天然温泉くさつ(横浜市南区井土ヶ谷上町)」に行ってきました。
井土ヶ谷駅(京浜急行)から、0.4キロ、5分くらいです。
最近気になっている桜木町・野毛界隈。今日は、レベルの高いBARがあるというので、その「Sheep」経由で向かう。

「Sheep」は、雑居ビルの2階にあるカウンター12席だけの小さなバー。マティーニ、金柑のカクテル、ワイングラスで供されるABEROURをストレートで頂く。味は最高峰といっていいだろう。モルト、シェリー酒、季節の果物を使ったカクテルに力を入れているようだ。同店で地味ながら人気のあるカクテルらしい金柑のカクテルは、ジンと金柑をシェークし、ソーダアップしたもの。グラスに入った金柑を齧りながら飲む。見た目の美しさ、上品な甘さと香り。初めて出会う出色のカクテルだった。

さて、横浜天然温泉くさつ。最初は、野毛から徒歩でアクセスできる中村橋の中村浴場を目指していたけど、電話をすると8の付く日は休みとのことだった。「青木です。」と出た、上品な女性が応えてくれた。

建て替え前の同湯の前は何回か通っているけど、残念ながら章仙画のタイルが多かった古い草津湯には入っていない。現在は、マンションの2階が浴場設備になった、スー湯風の温泉銭湯になっている。

入口の自動ドアを入ると、靴脱ぎと下足箱スペース。かなり余裕のスペースになっている。また、以前は、暖簾を潜っての正面(番台裏)にあったんだろう章仙画のタイル絵が額装されて柱に架っている。七福神が宝船に乗っている。微細なタッチは章仙画のタイルの中でもレベルが高いものだ。

2階へは、専用のエレベーターと階段がある。階段を上がると細長いスペースに、フロントスペースと飲食スペースがある。幅2間強、奥行10間程の細長いながら広いスペースだ。

入浴料400円にサウナ300円。自販機でチケットを買おうとするとフロントから23:00閉店ですが大丈夫ですかと声が掛かる。サウナがある所へとやって来たが・・・。スー銭系なのに意外に仕舞いが早いのに驚く。既に22:30分。サウナは止めにする。短時間で試したSheepでの酒も利いてきた。

下足錠と引き換えに松竹シリンダ鍵を渡される。脱衣所は幅3間、奥行2間ほど。ビル銭につき天井は高くない。ロッカーの他に籐製の四角い脱衣籠が積まれている。

体重計は、TANAKAのアナログ体重計。アナログ体重計への拘りを感じる。その他、籐敷きの床には自販機がおいている。

浴室は、4間四方。島カランが横置きに1列(通路部分で分断されている)で、向かい合わせに10個ずつ。その他に脱衣所壁側に6個のカランがある。カランはWaguriの取っ手が銀色のもの。

奥側の全てが浴槽スペースという贅沢な造りだ。黒湯槽が真中手前にあって、4人くらいは入れるもの。温度は43度弱。その他、7点座ジェット×2、デンキ、ボディーマッサージ×2、スーパージェット×1となっている。温度は42度弱くらい。

戸外には、4〜5人は入れる黒湯の岩風呂風の露天がある。こちらは41度弱とぬる目になっている。新鮮な黒湯から匂い立つ独特の香りは微かしかなかったが、濃厚な黒湯は肌をスベスベにする感じだ。いい温泉だと思う。

ビジュアルはないけど、浴室の大きな硝子窓の外の狭いスペースに竹垣が組まれ、その前には石灯籠がいくつか並んでいる。枯山水をイメージした上品な造りになっている。これがあるのとないのでは、大きな印象の違いがある。

入れなかったけど、サウナはロッキーサウナというもの。源泉の投入も可能な水風呂は、黒湯源泉が冷却して満たされている。3人くらい入れ、まずますの大きさのもの。

入ってから出るまで30分と予想外に慌しかったけど、400円で入れる充実した銭湯だ。会社帰りに、こんな銭湯があればと思わせるいい湯だ。

上がりのビールはやめにして、井土ヶ谷駅のホームでオレンジジュースを飲む。上大岡駅経由で帰館。



南区井土ケ谷上町(いどがやかみまち) [昭和11年11月1日設置]、<昭和51年7月26日住居表示>

町名の由来
 昭和11年の町界町名地番整理事業の施行に伴い、井土ケ谷町字坂本、永田下、町田、法心下および四反田、久傳(でん)、宮ノ下(全部)、山ノ根の一部から新設された町です。昭和18年12月1日の南区新設に伴い、中区から編入されました。

古くは久良岐郡(くらきぐん)井土ケ谷村といい、明治22年の市町村制施行の際、井土ケ谷村、下大岡村、蒔田村、堀ノ内村、永田村、引越村、弘明寺村、中里村、最戸村、久保村、別所村、上大岡村を合併して大岡川村を立て、その大字井土ケ谷となりました。

明治44年の横浜市編入の際、井土ケ谷町となりました。昭和51年7月26日に住居表示を施行しました。『新篇武藏風土記稿』の「井土ケ谷村」の項に「此(この)地殊に地窪(ちくぼ)なるゆへ、井戸谷の名起りしと云(いふ)、或云(あるいふ)、鎌倉将軍時代村内に清冽(せいれつ)の井にありし故起りしと」の記録があります。中央を平戸桜木道路が通っています。
「横浜の町名」(横浜市市民局)より


マティーニ、金柑のカクテル、モルト・ABEROURで3,650円。GRORYで修行されたマスター、客層もいい、優れた店だった。シェィカーを振る、バーテンの職業病は腱鞘炎のようだ。

久し振りに外でモルトを飲んだ翌日(4/9)、河内屋にグレンファークラス、エドラダワー、アベラウアー、ボウモアを発注してしまった・・・。

■住所:中区野毛町1-46-1 MS野毛ビル2F   ■電話番号: 045-262-1614 ■アクセス:JR桜木町駅より徒歩約5分 ■営業時間: 18:00〜翌2:00  ■ラストオーダー:翌1:30  ■定休日:日 ■平均予算: 3000円 ■席数: 12


野毛・ミラクル商会

野毛・魂屋

野毛・麻理井菜

都橋

京急・日の出町駅/30年代の三浦半島のタイル絵が残る。
埋め立てが進む前の姿で、現在よりもだいぶスリムだ。

BAR・日の出理容院