差出人: Masayuki Nakamura
送信日時: 2005年1月13日木曜日 1:17
宛先: 銭湯ML
件名: 萬年湯(品川区戸越)

ナカムラです。

今日(1/8)は、「萬年湯(品川区戸越)」に行ってきました。
戸越駅(都営浅草線)から、0.5キロ、5分くらいです。

4日の初出社日から、トラブル続きで、帰宅は毎日午前様。
金曜日は、小生が銭湯探検に行くのを部長も知っているのに、解放してくれないばかりか、
「三連休、8日〜10日のナカムラ君の休日出勤届けを出しておいたから。」と・・・。

さらに、総務の次長殿から、「会社に二泊三日もするのぉ?」との問い合わせ。
休日の出勤届けは、三日なら3枚出さなければならないらしい。
会社とは、仕事だけでも面倒なのに、さらに面倒なところである。

というわけで、土曜日なのに会社帰り。
地下鉄に揺られて中延駅。昭和43年開業の駅。タイル使いが昭和中期的な雰囲気を醸し出している。
地上を出れば、第二京浜国道。
町の特徴を感じられないままに同湯に到着。

すぐ先で行き止まりになるものの、同湯はそこそこ幅のある2車線道路に面している。
入口正面には、ラブホ仕様の目隠しの塀がある。ご丁寧に脇の街灯は壊れて点灯していない。
ファッサードはモルタル。実に昭和中期的な雰囲気が濃厚な銭湯。

目隠しの塀を回り込むと、紺地に「萬年湯」と白抜きの粋な暖簾が掛かっている。
正面には、傘を立てて収納するロッカー式の傘立て。
下足箱はL字型に配置され数が多い。これくらいの客が押し寄せた時代があるのだろう。

下足箱の錠は、旧型のさくら錠と松竹錠の混成。
???・・・。下足箱の上に、黒くて古いプレートを発見。
「櫻錠・家具木工製造販売/東京 櫻・木芸工業KK 大井」とある。

これが、さくら錠の出自なんだ・・・。
なんか、深く、感慨に耽ってしまった。
この気持ち、尋常な一般人には、決して理解されないだろう。
本日、最大の収穫かな。

番台は、高く、全面がカーブしているもの。
風呂銭を置く部分に、赤御影石が敷かれているのに驚いた。
反対には、L字型の目隠しが設置されている。目隠しの多い銭湯である。

脱衣所の広さは、3間四方。島ロッカーが縦置きに1つ。
天井は高いものの、かつて格天井があったと思われる部分は、壁紙で蓋されている。
その他、HOKUTOWのアナログ体重計がある以外、これといったものはない。
入口方に庭があるものの、幅のある縁側と少しの緑と石灯篭があるのみの小さなもの。

浴室は幅3間、奥行3間半の大型。
天井は2段型。しかし、プラ版が張られているのか、板の継ぎ目が見えないばかりか、オレンジ、グリーン、ホワイトの縞模様。かなり、派手な内装になっている。
島カランは2列で、カラン数はセンターから8・6・6・6・6・5。両サイドにのみシャワーが付いている。

床のタイルは3センチ角の白のもの。
それ以外は、島カランの立ち上がりのタイルが花模様であったり、古いものはない。

浴槽は深浅2層。
浅槽は、寝湯と3穴ジェット×2。温度は42度半くらい。
深槽はバイブラ。温度はやはり42度半くらい。

ビジュアルは、男女境に洋風のモザイクタイル絵。
浴槽とペンキ絵の間に、魚が泳ぐ図のモザイクタイル絵。
ペンキ絵は平成9年に描かれた信州の峰峰と川が描かれた図。
平成9年に早川師が描いたもの。時間が経っているものの。さほどの傷みはない。
絵の下に浴場広告の美虹社の看板と千代田洋鳥店、ジーンズ屋、パーマ屋の広告板があったけど、局番が3ケタだし、機能している広告ではなかった。

上がりは、缶ビールはなく、トマトジュースを飲みながらマッサージ機。
湊湯(中央区湊)にあった、フジ医療器のマッサージで味をしめてから、マッサージ機にコインを投入する機会が増えた。
でも、ここのマッサージ機(マルタカ)は、10分だったし、イマイチ感動がなかった。まぁ、これが普通なのかも知れないけど。

特に特徴のない銭湯だけど、入れ替わりたちかわり客が入ってくる。
本当に普通の銭湯だった。

帰りは、大井町に出て、朝日湯の前の池田屋に行ったけど、暖簾が仕舞われていた。
近くの中華屋で海老チャーハンと紹興酒・・・。