差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年7月23日土曜日 13:33
宛先: 銭湯ML
件名: 萬福湯(品川区大崎)

ナカムラです。

今日(7/21)は、「萬福湯(品川区大崎)」に行ってきました。
大崎広小路駅(東急池上線)から1分くらいです。
この駅は昭和2年開業のレトロな高架駅。10年以上前だけどガード下に古い写真店があって印象に残っているけど、夜のせいか、廃業したのか、判らなかった。

さて、萬福湯。奥に四角いコンクリの煙突があって「万福湯」と書いてある。
山手通りに面した古いマンション銭湯。

品川浴場組合のHPでは、赤いネオン看板になっていたけど、蛍光灯の行灯型看板に変っている。
それに、木造の入口の小屋根が増築されている。
緑地に白で「萬福湯」書かれたオリジナル暖簾。あまり見ない配色で洒落ている。

入口正面に何故か大型の鏡。
左には、古い突き差す式の傘入れ。
右には、新しい木札横差し式の松竹錠の下足箱。よく見ると下段や奥はおしどり錠になっている。

やや無粋なアルミサッシの戸を開けると番台。
スリットが入っているとはいえ、横に大きな衝立が立ち、番台からの視界を極度に抑えている。
もっとも、男湯から女湯への視界を遮るのが主目的かも知れない。
声はかわいらしいけど、やや愛想に欠ける、番台嬢だった。

脱衣所の広さは、幅4間、奥行2間半。天井高は2間半くらいか。
古いビルにつき柱や梁は太い。それらには木目調の板が張られ、穏やかな感じの室内になっている。
梁の上のスペースには、大きな風景写真が貼られている。これも殺風景になりがちな雰囲気を緩和させている。

天井のクロスは高砂湯にもあった、絞り模様のような特徴的なもの。
鈴和建設の施工実績に、同湯のクロス張替えが載っていたけど、施工業者が同じなのかな。

広い脱衣所には普通の大きさの松竹シリンダ錠の島ロッカーが1つ。
入口方の壁側にもロッカーがあって、それはブロック形状の錠が付いていた。
あとは、テーブル、椅子、洗濯機。
テレビ台に載った大型テレビが、脱衣場の中央にあるのは、同湯の広さゆえだろう。

浴室は幅4間、奥行3間。天井高は2間半。
脱衣所との境は、高砂湯(品川区豊町)同様に全面ガラス。
しかし、上部はレースが貼られているので、浴室と脱衣所の一体的な視界は高砂湯ほどではない。

島カランは3列。カラン数は、センターから7・5・5・5・5・5・5・7と多い。
しかし、島カランのうち2つはシャワーが撤去された跡がある。何故だろう・・・。

浴槽は、横幅はあるものの深浅2槽とシンプル。
深槽は通常の大きさで43度ほど。幅が広い浅槽はジェットとバイブラで42度ほど。予想していたより温かった。

ビジュアルは、奥壁に岬・灯台・カモメのモザイクタイル絵。梁の上はヤシ林の写真が貼られている。

「大きい」というイメージが先行し過ぎたためか、意外感がなく、大きさに感動はなかったかな。
大きなスー銭が続々と出来ている現状から、同湯が大きさ的にどうだということは無くなってしまった。
しかし、400円で入れる銭湯としては大きいことは間違いない。

木曜日の22:00から22:30に滞在。相客は7、8人くらい。
大きいゆえ、やや閑散という感じ。

五反田から大崎に出て、湘南新宿ラインで戸塚へ。
湘南新宿ラインの増発で、東京と横浜は時間的に近くなった。