差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年3月9日火曜日 21:09
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 松の湯(板橋区志村)

ナカムラです。

今日(3/7)は、「松の湯(板橋区志村)」に行ってきました。 志村三丁目駅(都営三田線)から、0.2キロ、2分くらいです。

それにしても雨の寒い一日だった。。。

先ずは先週食いっぱぐれた東十条のイタリアンで昼御飯を頂く。ここのフルコースの美味しさ と価格は驚くべきものがある。安い「シェフおまかせ」が、まさかフルコースだとは思わなか った。場末の地元で最も足繁く通っている。この腕利きの本格派が、何故にこんな立地で数席 という小さな店をやっているのかが気になっている。

風呂の前座は、老主治医による「善玉コレステロールを上げなさい!」という指令のもと巣鴨 のスポーツセンターでひと泳ぎ。当然、風呂とサウナ、それなりに立派な入浴設備がある。し かし、電車を乗り継いで、雪に変るとの予報もある冷たい雨の中を志村三丁目の「松の湯」へ 向かう。

松の湯は、伝統的木造銭湯だけど、増改築によりそれが判らない。外観からはさほど惹かれる 銭湯ではないかも知れない。しかし、浴室の湯気抜きが、望楼のような八角形のという希有な 構造を持つ。さらに、中島さんのペンキ絵に絵師としての新境地が見られるというので気にな っていた。

表は長方形の建物の増築があってコミカ風呂的な赤・青のネオン管が走っている。屋号を記し たプレートの下に料金表がある。銭湯料金450円、サウナ300円。セット料金は700円という。 サウナを単独使でうことは不可能なので、サウナ料金300円というのはセット料金の割引を演 出するダミーなのかと感じてしまう。「サウナのみ」と言ったらどうなるのか。。。

連れが釣り銭をもらう前に小生がスタンプ帳を差し出したら、女将さんは釣り銭のことは忘れ てしまった。スタンプ帳を差し出すのは、釣り銭を受け取った後にしなければならない・・・。

脱衣所の広さは3間四方で、天井はニス塗りの折上格天井。折上部には装飾だろうけど肘木が ある。豪華な天井だ。およそ外観からは想像できないレトロな造りが維持されている。

脱衣所はオリジナルは3間四方だけど、サウナ室だけでなく、「室内露天風呂(外気浴風呂)」 にもスペースを大きく浸食されて広くはない。しかし、天井の広さと高さは昔ながら。その効 果で窮屈さはない。

サウナ客には、黄色の鍵付きのリストバンドと大小タオルが渡され男女境側にある縦長のロッ カーが割り当てられる。しかし、サウナ室のキーと勘違いし、通常のロッカーを使った。

浴室は、幅3間、奥行4間ほど。照明は明るく、タイルはピカピカに新しいものに更新されて いる。壁や天井の白とライトブルーのペンキ塗りには一点のくすみもない。優れた銭湯だ・・・。

天井は緩い弧を描くカマボコ型。そして、男女境の上にくだんの正八角形の湯気抜きがある。 一辺が1間幅の大きなもので、その上部には180度ぐるっとガラス窓がある。浴室の上に「望 楼」があって、それを内部から見上げている感じがする。外から見たらどのように見えるのだ ろうか。南長崎・常盤湯も同様の構造だったようだけど、訪れる前、去年に廃業してしまった。

島カランは1列で、カラン数はセンターから7・5・5。島カランの上には湯道具を置く棚があ るのでサウナのバスタオルを載せたりと使い易い。

浴槽は、奥壁・外壁から、脱衣所に大きく食い込む形で設置された露天風の屋内の外気浴風呂 まで、L字型にズラーっと並んでいる。

奥壁側には、抹茶の薬湯、寝風呂、7点座ジェット、2点スーパージェット、ボディーマッサ ージ、電気。ひと通りの設備がある。そして、外壁側には、水風呂を挟んで乾式サウナと「屋 内露天風呂」が並ぶ。抹茶の薬湯は香りが良く好みだし、循環&冷却が効いている水風呂も3 人は入れる快適な大きさのものだ。

ビジュアルは、中島さんのペンキ絵。緩やかなカマボコ型の中央、男女境の上には端麗な富士 山がやや淡い色調で描かれている。前景の川の両岸の山襞に靄が掛かったようなやはり淡い雰 囲気の絵だ。

小生、日本の景色の神髄は「水蒸気」だと思っているので、雲だけでなく、水蒸気的なるモチ ーフがさらに加わっている好ましい絵と感じた。自分的にはもっと濃い色調が好みだけど、明 るい浴室に合う明るい良い絵だと思う。

日曜日の夕方、17:30から18:30に滞在。相客は10数人といったところか。混雑というほどで はないものの、いろんなスペースを譲り合いながら使う意識が要る客の入りだ。

上がりは、最近あれば使っている旧型マッサージ機。同湯は20円。旧型なマッサージ機ながら、 揉み玉がハンドル式ではなくスイッチ操作で上下するあまり見ないタイプのものだった。伸ば した足を乗せるための手動で動かす台もある。そしてフロントでスーパードライ250円。少し 持て余して半分程度だけ頂いた。

近くに、マタギの店とある「新潟」という居酒屋があった。日曜日だからか営業はしていなか ったもののその筋では有名な飲み屋らしい。

あてにしていた地元の中華屋や魚系の居酒屋がなぜか閉まっている。結局は十条駅近くの「大番」という居酒屋兼定食屋へ流れる。暖簾にある「からし焼き」なる料理が有名らしい。中華 風甘味噌と唐辛子で味付けした肉豆腐という感じの料理だった。初めて知ったけど「十條」な る酒があって、お燗で頂いた。からし焼きは定食にすると650円。煮汁がご飯にあう美味しい ものだった。

*************************************************
ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp  
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
*************************************************