松の湯（台東区東上野）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年8月27日日曜日 1:38
宛先: 銭湯ＭＬ
件名: 松の湯（台東区東上野）

ナカムラです。

今日（8/26）は、「松の湯（台東区東上野）」に行ってきました。
上野駅（山手線）から、０．３キロ、５分くらいです。

３年前に来て以来の再訪。上野駅に最も近い銭湯。なのに、だからか、どことなく地方銭湯の雰囲気を色濃く持っている。東北人が郷愁を感じる上野駅に近い銭湯。なんか相応しい感じがする。

同湯は築５５年ほど。物資が少ない時代の建物故に、簡素な造りだ。
年季の入ったオリジナル暖簾には｢細岡｣とある。細岡さんが経営しているのだろうか。経営者の名前が入っているというのは珍しいような気がする。

暖簾を潜ると、昭和３０年代のような、チープなチープなドアがある。下足箱はその奥。脱衣所の中に、カナリア錠の下足箱がある。

番台は小さいながら木組みのもの。左右が下足スペースのため脱衣所への視界がなく、そのため、無粋な仕切り板がないオリジナルな姿が残っている。都心の銭湯では、番台が少なくなっているのに、この番台は奇跡といっていいだろう。

入り口の破風屋根の下にあるため、番台の上の部分の天井が低くなっている。これも、この脱衣所に地方銭湯の独特の雰囲気を与えている。

番台専用の、６インチくらいの小さなテレビを観ている女将に、４３０円を渡す。番台に１４インチくらいのテレビがある銭湯が多いけど、番台に合わせる必要はないだろうけど、テレビも小型だ。

脱衣所の広さは、幅２間半、奥行３間。格天井ではないけど、格子状に天板が張られている。高さは２ま弱とそこそこ高い。
ロッカーは、島ロッカーと男女境と外壁側。さらに、入り口に靴脱ぎスペースとの仕切りを兼ねて設置されているのが珍しい。ロッカーは、扉がオレンジのものとグレーのものの交互になっている。錠はTOKYOの板鍵。

ロッカーの上に大きなコケシの置物がある。素朴な東北の民芸品だ。上野駅至近の銭湯に東北の民芸品は相応しい。優しい顔のコケシだ。その他、熊の彫り物だとか、下足箱の脇に小生の背丈ほどもある、ごつく大きな彫刻が、ただ壁に立て掛けるように飾ってある。

浴室は、幅２間半、奥行き４間と小振り。島カランは、シャワーのみという極めてレアな構造のものが１つ。カラン数は、センターから、７･５･５･７。外側の一部が横浜銭湯のように外側に張り出している。

浴槽は、深浅２槽。深槽が６点座ジェット×２。足裏のジェットが片足のみという変なジェット･･･。浅槽は肩に当てるジェット。温度は４３度くらいとやや高目の温度設定となっている。

ビジュアルは、浴槽の上に日本庭園を描いたタイル絵とその上に中島師の富士山のペンキ絵がある。

上がりは、ビール等はないのでトマトジュース１２０円。すでに、佐竹商店街のお肉屋さんが転業した洋食屋などでビール３本は飲んでいるが･･･。

驚いたことに、番台が、女将から孫娘か女子高生か女子大生か、今まで小生が経験したことがない若い娘に代わっている。少し話しをしたけど、受け答えのしっかりできる子だ。やはり、番台を勤めているだけのことはある。

土曜日の２０：００から２０：４０に滞在。相客は２人だけと、少し寂しい状態だった。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp　　
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ （風呂屋の煙突）
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どことなく地方銭湯の趣がある番台周り。
むくり破風のエントランススペースと、一体の天井になっている。

大きなこけしの置物が上野にある同湯には相応しい。

入り口の戸の脇には、古い小さな木戸がある。｢非常口｣の標識があるけど、外には傘立てが･･･。	なんか懐かしい扉。昔、学校によくあった気がする。
煙突はコンクリの独立煙突。少し小振りに見える。