差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2007年8月19日日曜日 0:10
宛先: 銭湯ML (sento-freak@kt.rim.or.jp)
件名: 恵湯(大田区大森西)

ナカムラです。

今日(8/16)は、「恵湯(大田区大森西)」に行ってきました。 梅屋敷駅(京浜急行)から、0.4キロ、4分くらいです。

店が並んだ通りから少し奥に入った住宅地の暗がりにある。月明かりに照らされたコンクリ煙突 が見える。入口部分が増築されているけど、黒瓦を載せたかつての入口も、まだ面影を残して いる。

銭湯浪漫の暖簾を入るとエントランススペースにおしどり錠の下足箱。さらに自動ドアを通ると、 改装してかなり経つようで、やや暗いせいもあるけど煤けた空間がある。女将も年は取ってい ないのにやや精彩が無い。

430円を払うと、カウンターに載った籠を指さす。ここに入っているロッカーキーを持って行けと いうことらしい。脱衣所への入口には古銭の暖簾が掛っているけど、垢が堆積している。ちょっ と引いてしまう。

脱衣所に入ると、幅3間弱、奥行は2間半。フロントスペースに半間程取られている。そんなに 広い空間ではないけど、外壁側、入口方、横置きの島ロッカーと、古い緑アメーバ色のロッカー が多数ある。一部に「Oshidori」錠のブロック状の錠がついている他、大半は銘のないもの。

笹竹の鉢、音を立てて稼働している2台のコイン式洗濯機、HOKUTOWのアナログ体重計なん かがある。HOKUTOWのアナログ体重計が臙脂色というのは珍しいかも知れない。

洗面所の電球は取れているし、床には木目調印刷のフィルムの下に、かつての床の紋様が凸 凹している。昭和中期の雰囲気がぷんぷんしている。ボロ銭の入口という感じの脱衣所だ。

浴室は、幅3間弱、奥行4間の2段型。高窓の窓枠が格子のものだったり、木製の天井もペン キでメンテナンスはされているものの、それなりに古そうなものだ。

浴室は、細身ながら、島カランは2列で、カラン数はセンターから、5・6・6・6・6・0。カランは日 の丸扇の刻印のある角型。床のタイルは昭和中期的なグレーのもの。カラン台も白いレンガ調 のタイルが使われていたりと、古さはない。ただ、洗い湯を流す溝に、丸味を帯びた白い厚手の レトロなタイルが残っている

浴槽は、奥壁に深浅2槽。浅槽は1穴ジェット×3。焚出し口はガリウム石&鉄格子。赤外ランプ も3つあったようだけど、今は1つも点灯していない。深槽は、弱い泡が立ち上る、シンプルでレ トロなものだ。湯の特徴としては、なかなか塩素臭が強めの湯だった。

ビジュアルは、奥壁に中島師の海にヨットが浮かぶ図。富士山は女湯の方にあるようだ。描か れてからそれなりの時間が経っているようで、やや草臥れてきている。

フロントスペース、脱衣所、浴室と奥に進むほどに清潔度は高くなって来る。窓が開け放たれた 夏の銭湯は、開放感があってなかなか心地いい。相客が1人、2人程度しかいないので、静か だということもあるのかも知れない。

上がりは、ビールの類がないので、アクアブルガリ110円を頂く。このフロントは煤けていて、調 度品もけっこうボロだ・・・。テレビは「TVチャンピオン/滝通選手権」を映していた。しかし、アン タたち、何で滝の一部分を見ただけで、何所どこの滝と言い当てることが出来るの。銭湯を巡っ て、ボーッと浸かっているより、滝巡りの方が大変だろうなぁ。

木曜日の20:10から20:50に滞在。相客は4人ほど。


《2007.6.29.撮影画像》

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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