差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年8月26日金曜日 23:22
宛先: 銭湯ML
件名: 三国温泉ゆあぱ〜と(福井県三国町宿)

ナカムラです。

今日(8/22)は、「三国温泉ゆあぱ〜と(福井県三国町宿)」に行ってきました。
電車で来る客なんて居ないだろうけど、三国港駅(えちぜん鉄道)から、0.5キロ。ひとつ手前の市街地の三国駅からも1.6キロくらいです。

平成7年に三国町が温泉を掘りあてて、オープンした三国温泉のメイン施設。
九頭竜川河口を展望できる「みなとの湯(女湯)」と、日本海に沈む夕陽を望める「かもめの湯(男湯)」がある。

豪雨にみまわれたので、雨をやり過ごすまで、緊急非難的に入浴。観光客なのかジモティーなのか、広い駐車場は半分くらいが塞がっている。
下足をロッカーに入れて、券売機で500円のチケットを購入。双方をフロントに渡してロッカーキーを受け取る。

正面は総ガラス張りで、窓外にはオランダ人の御雇外国人技師エッセルが設計した、現存する最古の西洋式捨石防波堤の「エッセル堤(重要文化財)」を境に、九頭竜川の河口と日本海が半々見渡せる印象深い光景。その両側に円柱形の「みなとの湯」と「かもめの湯」が設置されている。

脱衣所、浴室とも、ほぼ半径4間半の円柱の中に、半々でレイアウトされている。
ロッカーはウッディーなもので、旅行客を意識しているのか、銭湯ロッカーの1.5倍もの容量があある。

浴室もゴージャス。ほぼ180度、湾曲したガラス全面に驟雨の日本海が見える。
夕日が沈むのも素晴らしいかも知れないけど、エッセル堤がエッセンスになった、荒天の日本海も1つの絵画といっていい。素晴らしい光景だ。

同湯は三国町温泉公社が供する、三国温泉第1号井と第3号井の混合泉。
湯量はさほどではないので循環で供されているが、加水、加温はなされていない。
ナトリウム・カルシウム−塩化物・硫黄塩温泉(低張性・弱アルカリ性・高温泉)46.3℃の源泉が満たされた、半径4間弱、90度の扇型の浴槽がある。

リンス、シャンプーは備え付け。Iwatani(岩谷産業)とあったけど、品質のいいものだった。
サウナは8人前後のもの。テレビや有線はなく静かな室内。

上がりは、九頭竜川の河口と日本海を眺めながら、自販機でキリンラガー240円。
2階には日本間とオープンテラスがあるけど、1階のこのオーシャンビューの椅子席で休んでいる人が多い。
他にゲーム機器や、一部を仕切ったマッサージスペースなどがある。

この施設の誕生がこの街の銭湯を圧迫しているのは間違いないだろう。
開業10年を経過したが、古さは感じさせない優れた施設だった。