宮下湯（豊島区巣鴨）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年4月15日木曜日 21:37
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件名: 宮下湯（豊島区巣鴨）

ナカムラです。

今日（4/9）は、「宮下湯（豊島区巣鴨）」に行ってきました。巣鴨駅（山手線）から、0.2キロ、3分くらいです。

週末なので、いい銭湯にじっくり浸かりたい。さりとて、1週間の終わりで遠出する余力に乏しい。。。そして、帰路の途中にある、サウナ付きの「地下銭湯」、宮下湯が気になっていた。

巣鴨駅付近の山手線は切り通しを走っている。両サイドに桜並木が続いているけど、既に見頃を過ぎてしまっている。

駅から、切り通しに架かる橋は、巣鴨橋、宮下橋と続く。そして、途中に江戸橋町内会の掲示板なんかがある。切り通しのせいもあって、橋に由来しそうな名称が多い一帯だ。

宮下橋が架かる道。橋からさほど離れていない一角に宮下湯がある。橋と盛りが過ぎた桜が見渡せる位置だ。

瀟洒な白いマンション。1階にはコインランドリー、2階には陶芸教室が入っている。土地柄か、どことなく余裕が感じられる建物。地下の銭湯には、小さな暖簾が下がる間口の狭い階段を下って行く。踊り場が3カ所くらいあっただろうか、高さにして4間くらいも降りた所に銭湯の入口が現れる。

円形の鏡で飾られたエントランスホールには、松竹錠の下足箱に傘立て。入口の傍らには、衛生面のアピールなのか、初めて見る銭湯のチェックリストが掲げられている。そして、この4 月から25:00に閉店時刻が繰り上げるお知らせ。

地下銭湯としては、恵比須・宝来湯（未訪）が有名だけど、同湯もなかなかのものではないだろうか。階段をそれなりに下った地下に、地下とは感じさせないような大きな銭湯がある。

脱衣所は、幅3間、奥行4間。天井高は2間ほど。外壁側の天井の一部が細かい格子になっている。見上げれば地上と繋がっていて、2間ほど先に窓が見える。この脱衣所の深さに驚かされるとともに、自然の光と風を呼び込む構造に眼を見張る。ただ、何年も清掃していないんだろうか、格子がホコリまみれなのは頂けない。さっきのチェックリストに格子の清掃を入れなくてはいけない。

ロッカーが両サイドにあるだけのシンプルな脱衣所。男女境は開閉式のようだけど、その前に固定式の松竹シリンダー錠のロッカーが設置されているので開閉することはないようだ。

浴室は、幅3間、奥行4間半。天井は高さ2間で水平のプラ板張りになっている。浴槽は男女境に接するかたちで、奥から、水風呂、主浴槽の8点座ジェット、寝風呂、バイブラと続く。清潔で明るい浴室。しかし、オーバーハングした男女境に、模造の観葉植物があるだけでビジュアル的なものはない。

水風呂は「地下600尺」から汲み上げた井戸水とある。温度は20度くらい。かなり気持ちのいい井戸水だった。これからの季節、かなり魅力的な設備だと思う。主浴槽も井戸を沸かしたものなのだろうか、湯温42度くらいの肌触りのいいお湯だ。

奥壁には明かり採りの窓が並び、その下にサウナ室がある。「300円」や「青いタオルを巻いて･･･」などという古い注意書きがある。以前は高かったけどタオル付だったようだ。

銭湯のサウナの割に110度と本格的な熱さになっている。しかし、20:00過ぎだというのに、この立派な銭湯に客は小生のみ。1週間の疲れもあって、久しぶりにサウナの中で寝ころんで心身を休めながら、長いながらも営業時間を切り詰めた同湯、ひいては「銭湯」というものに思いを巡らせていた。

上がりは、十条の「ほり」。激安地帯の十条にあって安くはないが、質の高い魚を普通の値段で食べることができる。明日、急に仙台に行くことになったので、携帯で新幹線のチケットの予約などしながら無濾過の日本酒で刺身を頂いた。

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