差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年9月20日月曜日 21:59
宛先: 銭湯ML
件名: 中島館(横浜市南区) 〜10月末で休業・建て替え

ナカムラです。

今日(9/19)は、「中島館(横浜市南区)」に行ってきました。
弘明寺駅(横浜市営地下鉄)から、0.2キロ、2分程度です。

入口は、細身の千鳥破風の瓦屋根。
脱衣所棟の屋根にも、やはり細身の千鳥破風がついている。
こちらは赤ペンキのトタン屋根。
奥には綺麗に銀色のペンキが塗られた油井形の煙突。

銭湯浪漫の暖簾をくぐると、正面に章仙画の宝船のタイル絵。
下足箱は松竹錠。

自動ドアを通ると木組みの番台。古い銭湯ではないけど「おっ」と思うほど番台の高さは低い。
番台の向きは従来通りだけど、その前に男女とも大きな衝立が設置されている。
番台から脱衣所も浴室も見渡せないから、実質的にはフロント式に近い。

大女将に400円とサウナ代100円を渡すと、立派なバスタオルが貸し出された。
この建物は昭和46年に建てたものとのこと。旧来型の銭湯としては新しい部類かも知れない。
「今の時代、番台じゃはやらないからね」と。

10月末までこの建物で営業し、10ヵ月の予定で建て替えるとのこと。
マンションではなく、現在と同様で、銭湯とコインランドリー、住居らしい。

脱衣所は折上げ格天井(7×11)。広さは幅3間弱、奥行は4間弱。
しかし、フロントスペースとサウナ室にスペースを取られているから、どちらかと言えば手狭な印象。
また、壁が新しいクロス張りなので、雰囲気的にはレトロな趣きはない。

ロッカーはシリンダ錠だったけどメーカー不詳。
松竹錠などのものより華奢だった。
脱衣籠も数個が現役。

その他、寺岡式の大きなアナログ式の体重計、旧式のマッサージ機、ベンチなどがある。
大黒柱には黒く長い柱時計。現役で、ゆっくり振り子を揺らしている。

浴室は幅3間弱、奥行3間半くらい。
天井は2段型でプラ板が張ってある。あまり趣きはない。

島カランは1列。カラン数はセンターから3・6・6・7。日の丸扇の茶色の取っ手のもの。
センターはサウナ室の張り出し部分とその隣に黒湯の水風呂があるので3つのみ。
島カランのシャワーが片側のみ(センター方向)というのも珍しい。

カラン周りと浴槽の縁はピンクの大理石模様のもの。
男女境は黄土色のデコボコとした装飾タイル。
古いタイルは見あたらなかった。

浴槽は、深浅2槽。深槽が黒湯&電気風呂。
電気が苦手なので、いまいち落ち着いて黒湯に浸かれないのが残念・・・。
浅槽はバイブラ。

ビジュアルは、奥壁の丹頂2羽が飛んでいる図。
白い装飾タイルを丹頂に刻んで、押さえ気味に赤を使った落ち着いたもの。
とても上品だけど、少し物足りないかな。

日曜日の19:00から20:00。
相客は10数人。女の子を連れた若い父親なんていう組み合わせもいた。
一時は浴室に小生だけという時間もあったけど、基本的に人の出入りが多い繁盛店だった。
コインランドリーの稼動率も高いのか、こっちも入れ替わり客が入っていた。