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差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2013年5月3日金曜日 7:09
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: ニュー銭湯和倉(練馬区貫井)

ナカムラです。

今日(4/13)は、「ニュー銭湯和倉(練馬区貫井)」に行ってきました。 中村橋駅(西武池袋線)から、0.5キロ、5分くらいです。

記憶に無いくらい久し振りに巣鴨スポーツセンターに行って、ストレッチにエクササイズ、スイミ ング。余りに久し振りなので、会員資格の確認で呼び止められたり、利用ルールの細かな変更に戸 惑う。

駅前の喫茶店で昔ながらのナポリタンの昼食を取った後、池袋の好日山荘に上着を買いに行く。な かなか機能的でいいデザインのものがあったけど、紺色も見たくなったので原宿の”HH”ブラン ドの店に行き紺色のアウトドア用の上着を買い求める。ノルウェーの漁師着を発祥とするブランド のようだ。

ここ2、3年、表参道のアウトドアブランドの集積は目を見張るものがある。客の買い回りを意識し たのだろうけど、慣れ親しんだアウトドアのブランドの店がそっちこっちにある。

さて、原宿の散歩を楽しんだ後、副都心線・明治神宮前駅から、乗り換え無しで西武池袋線・中村 橋駅へ。運行体系が複雑でいまいち理解できていないけど、東京メトロの副都心線、同有楽町線、 西武有楽町線(連絡線的な路線)、西武池袋線と辿って行くようだ。

中村橋駅は初めて降りる。ゆるキャラなのか、駅の自販機や、中杉通りの商店街には珍妙な猫のキ ャラクターがそっちこっちにいる。同湯は、そんな商店街から離れ、コモディイイダというスーパ ーの近く。立地的には住宅地の真ん中だ。

昭和30年代後半創業の旧岩の湯。平成10年に”テルマエ”を彷彿させるネーミングの「テルマー ルタカセ」というマンションの1階に入る銭湯に替わっている。替わって細くはなったものの、銭 湯の証である長い煙突が目印として立っている。

スーパー銭湯が出始めで華やかなりし頃、”スーパー”とはいかないものの、今までの銭湯とは違う という気概が”ニュー”に込められているのだろう。石川県の和倉温泉出身の先々代が命名した。

赤い”ゆ”とあるネオンサインの傍らの自動ドアを入れば、小さな靴脱ぎ場があって、両サイドに 松竹錠の下足箱が向かい合わせに並ぶ。さらに自動ドアを進めばカウンターにいかにも”風呂屋の オヤジ”といった感じの三代目が詰めている。

表の看板にはサウナ込み1,030円とあったけど、カウンターの料金表によれば値下げされて930円 のようだ。サウナがプラス480円。市場実勢からすると、驚くほど高い。。。

脱衣所は、幅3間半、奥行2間半くらい。天井が低い、特徴のない空間だ。ただ、ロッカーの中程 に湯道具を置くスペースがある使い勝手のいいものだった。華奢なロッカーキーのブランドはATOM という見慣れないもの。数少ない先代の建物時代からの生き残りとおぼしき茶色のアナログ体重計 も柴田計器/柴田製作所とある珍しいものだった。

浴室は、幅3間半、奥行6間くらい。天井高は、中央を多少窪ませ高さを稼いでいるものの1間半 あるかないか。少し狭苦しい。

そんな空間の手前2間くらいが、サウナ客の専用のスペース。”貧富”を分けるステンレス製門扉は あるものの、今は常時開放のようだ。専用スペースにはサウナ室と、カラン3機の洗い場、水風呂。 さらに、専用自動ドアの外にベンチと自販機、扇風機を置いた簡単な休憩スペースがある。

割高なサウナ料金を受容できなかった(有り体に言えばケチった)小生が使えるスペースは、中程 のスペース。島カラン2つで、カラン数はセンターから0(立ちシャワー×3)・0・5・6・4・4。床 のタイルはユリ模様のグレーと白。硫黄の湯の華を使っているせいで、カランのメッキは剥げてい て、少々見苦しい。

奥壁はガラス越しに庭池が見通せるようになっている。浴槽は、その中央にある露天風呂へ通じる 通路をはさむように42度の浴槽と41度の浴槽が2つ。42度の浴槽はバイブラのみ稼働していて、 寝湯×2と電気は”節電”で稼働していない。男女境に接したもう片方の温めの浴槽には、奥から 寝湯×1、2穴スーパージェト、ボディマッサージ、打たせ湯が並ぶ。夕飯時なので客は少ない。飛 び散る飛沫を気にせず、打たせ湯を凝った首や肩に当てただただ堪能する。

奥壁の向こうに鑑賞用の庭池と、外気浴風呂と言ったほうが相応しい石張りの露天風呂が、半々の スペースで有る。能登の塩湯”と”那須の湯の華”のブレンドらしい40度くらいの温い白濁の湯。 かなり清掃がいまいち。。。お湯がパンチのない温さということもあって、かなり緩い感じの空間だ。

露天風呂には、同湯唯一のビジュアル、中島さんの軍艦島のペンキ絵(2007年)がある。幅2間と、 L字型にさらに1間描かれている。外気と湯の華の臭気に5年は晒されているからか、色褪せと傷 みが目立つ。傍らに「岩の湯」と彫り込まれた、改築前の建物の大きな鬼瓦があった。近くで見る と、それは大きな、迫力あるものだった。

上がりは久し振りにフルーツ牛乳130円を頂く。

金曜日の19:30から20:20に滞在。悪くない設備系銭湯だけど、メンテナンスが物足りなくて少 し期待外れだったかな。昔は入口の向きが今とは違っていたのか、同湯の後方の湾曲した路に理髪 店や廃業店舗が並んでいた。

上がりの一杯は駅前の「炙り屋」という炉端焼きの居酒屋。旧「ひものや」の店を居抜きで借りた ような居酒屋だった。味はまぁまぁ。値段は安かった。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp  
URL: http://furoyanoentotsu.com(風呂屋の煙突)
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               同湯の直ぐ近くのコモディイイダというスーパー




                     街のあっちこっちに”こまねこ”というキャラクターがある




廃業した美容院か。一軒置いて理髪店もある。同湯の裏側の路地。もしかしたら、こっち側に銭湯の入口があったのかも知れない