差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年1月17日火曜日 22:51
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 日栄湯(長崎市大浦町)

ナカムラです。

今日(12/20)は、「日栄湯(長崎市大浦町)」に行ってきました。 石橋電停(長崎電軌鉄道)から、0.2キロ、3分くらいです。

冬至近くなので陽が短い。16:30を過ぎると辺りは暗くなってくる。大浦天主堂や出雲町遊廓跡近 くの連泊中のホテルを出て、先ずは大浦天主堂に向かった。

大浦天主堂は、教会建築で唯一の国宝。小生、畳敷きの宮津カトリック教会(大浦天主堂に次ぎ日 本で2番目に古いカトリック教会)が好きだけど、こちらはさすが国宝、規模も威厳も桁違いだっ た。。。

そして、同湯からも近い出雲遊廓跡。何も残っていないのを承知で坂道の遊廓跡を上って行くと、 ドン詰まりの古い神社の鳥居に数軒の妓楼の屋号が刻まれていた。モルタルで塗り込められている のに、その部分だけ剥がされている。遊廓という史実への思いは人それぞれ、かつ、複雑だ。

さて、日栄湯。隣に長崎孔子廟があって、道を隔ててその煉瓦が続いている。後方に太くやや短い 煙突を抱く大型の二階屋の銭湯。その中央に凹形に窪むかたちでエントランススペースがあって、 男女湯それぞれの入口がある。そして、入口の上には右書きで「湯榮日」とある。建物の大きさに 差はあるものの、唐人屋敷の旧マル金温泉(2009.08.廃業)、丸山遊廓の山頭温泉も基本的には同様 の構造になっている。

ドアを開けるとコンクリのたたきと木組みのどっしりとした番台。反対側には仕切はあるものの錠 がない古い靴棚。地方銭湯の典型ではあるものの、渋い焦げ茶色の平格天井、やはり良質な材料が 年月を経た風格を示す男女境など、一見して伝統と格式を持つ優れた銭湯であることが分かる。番 台の女将に聞けば100年を超える建物という。

脱衣所の広さは、幅3間、奥行はコンクリのたたき1間を入れて計5間。ロッカーは外壁側にKing 錠のものが並ぶ。その他、旧型マッサージ機や洗濯機など。ヘルスメータはあるもののアナログ体 重計はない。

浴室は、幅3間、奥行4間ほど。静かに有線放送の演歌が流れている。天井は手前から奥に”へ” 型が2つ連続する構造で、中央に湯気抜きがある。カランは、中央に長方形の浴槽を挟み、男女境 に7(温のみ)、外壁側に7。さらに、脱衣所側に冷のみが2。椅子は木製。それも大きさにばらつ きがある。ひょっとしたら自家製なのかも知れない。。。

浴槽は2穴ジェット×2の長方形のセンター浴槽(41.5度)と、奥壁に接して岩風呂風の水風呂と” 橋本七煎湯”とある実母散系の薬湯&一部電気風呂(40度弱)がある。お湯は、いずれも井戸水を 重油で沸かしている。

ビジュアルはない。奥壁は淡いピンク系の長方形の小タイル張りで、その上部が淡いモスグリーン のやはり長方形の小タイル張りになっている。

昨日入る予定だった山頭温泉。確認ミスで、昨日は営業していなかったので今日一番風呂に入った。 最初から今日は日栄湯に入る日だったけど、図らずも2湯目のはしご湯になってしまった。。。

上がりに牛乳120円を頂いた。火曜日の夕方16:55から17:50に滞在。相客は6、7人。女将さん が優しい清潔な銭湯だった。

外に出ると辺りは暗い。振り返れば、大浦天主堂がライトアップされていた。

*************************************************
ナカムラ (Masayuki Nakamura)
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp  
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
*************************************************