送信日時: 2011年6月23日木曜日 23:36
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 大久保湯（台東区松が谷）
ナカムラです。
差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2011年6月23日木曜日 23:36
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 大久保湯（台東区松が谷）
ナカムラです。
今日（6/17）は、「大久保湯（台東区松が谷）」に行ってきました。 鶯谷駅（山手線）から、0.9キロ、10分くらいです。
3年ほど使ったDELLのパソコンが、昨冬に続き調子が悪い。4年は使うつもりだったので、半 年前に大枚はたいて修理したけど、そろそろ限界かなという感じ。。。新橋で仕事を切り上げた 後、有楽町のビックカメラで今時のパソコンを物色する。
液晶パネル、DRAM、HDDなどの基幹部品が値下がりしているのは知っていたけど、パソコンの 値段がかなり安いのに驚く。オーバーキャパの液晶テレビのように赤字体質ではないけど、こ んな優れた製品を造ってもあまり儲からないのは厳しい。まだ、ノートPCをメイン機にするま では思い切れない。。。落ち着き所は一体型デスクトップで、ソニーのVAIOか東芝のDynabook あたりかな。。。
山手線を鶯谷駅で降りて、入谷方向に進む。まず、相方の案内で関東大震災後の復興建築の旧 坂本小学校や、木造3階建てアパートの先駆けの鶯谷アパート（昭和7年築らしい）を見て回 る。それぞれ、なかなか見応えがあった。
さて、大久保湯。東上野の松が谷町。昭和22年の航空写真を見ると周辺は戦災に遭っていない 非焼失地域のようだ。
経営を引き継いだのが30年前ほどなので、詳しい建築年は分からないという。しかし、前の経 営者もこの建物で40年ほどやっているので、築70年は経っているだろうとの見立てだった。 昭和38年の航空写真を見ると現在の建物が写っている。少なくとも半世紀は経つ古い建物だ。
角地に建つ伝統的木造銭湯。細い路地に面する正面に回れば、平入りの脱衣所棟に直方体モル
タルの小振りのエントランスがある。そして正面のモルタルに「大久保湯」と大きく記されて
いる。
女湯側には庭が残っているようだけど、男湯の方は塀を取り払って屋根を架けた自転車置場に 変わっている。
エントランスを入れば、両側に松竹錠の下足箱。文字がそれぞれ赤と黒に塗り分けられている ものの、奥に通じる扉は今は1つだけだ。
扉を開けるとロビースペースの広さに驚く。男・女湯の計6間幅の脱衣所を三分割して中央に 幅2間のロビースペースにしているのはよく見かける。しかし、同湯は幅が3間もある。脱衣 所は幅1間半とオリジナルから半減させ、その分ロビースペースを広く取っている。
旧番台の位置にオープンなフロント。その他は、ソファセットやテレビが置かれている。ぬい ぐるみが多く飾ってあるのと、歩行器があるので、小さなお孫さんの遊び場になっているのだ ろう。「デン助」の暖簾が飾ってあるのが浅草らしい。
脱衣所は幅が1間半と狭いので、ロッカーは外壁側のみに松竹シリンダ錠。その他、デジタル 体重計、扇風機があるくらい。天井や壁は、ただ白いだけのチープな壁紙が雑に張られている だけで、少しだけ落ち着かない。
浴室は幅3間、奥行4間。天井は木板張りの2段型で濃淡のブルーのペンキで塗り分けられて いる。板橋区の銭湯ではC級演歌が延々と流れる銭湯がいくつもあるけど、さすがここは浅草、 流れる歌は聞いたことがあるA級なものばかりだった。ふだん聞けないC級演歌も捨て難いけ ど、やはりA級もいい。。。
島カランは1列で、カラン数はセンターから4・5・5・5。 昭和の終わりくらいの中普請なんだろう、床のタイルは花椿に似た紋様のパール色のもの。
浴槽は奥壁に接して3槽。まずは外側のじっこうの薬湯槽に入る。湯温は42度くらい。真中が
2穴ジェット×2の主浴槽で42.5度くらい。センターサイドは7点座ジェット×2で、やはり
42.5度くらい。井戸水を薪だけで沸かしている。色付きや析出物が一切ないのと、やや固い感
じなので水道水かと想像したけど、井戸水だけとのことだった。
ビジュアルは、中島さんのペンキ絵。男湯が定番の富士山で、女湯が松島（22.9.10.）を描い たもの。男湯には「ナカジマ」とサインがあるだけで日付はない。
上がりの一杯は森永牛乳をいただく。
金曜日の20:35から21:25に滞在。最初は相客はなく小生のみ。21:00を回った頃から客が増え てきて都合7、8人くらいだった。浴室は普通だったけど、脱衣所やロビーは潤いがなく、少し 落ち着かない感じだった。
上がりの一杯は、東上野のコリアンタウンの「京城苑」や「大門」に惹かれるが、結局は御徒 町まで歩いて炭火の北海道ジンギスカン「壱鉄」へ。上野に数軒あったジンギスカン屋も今は ここだけになってしまったという。
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ナカムラ （Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ （風呂屋の煙突）
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 鶯谷アパート（昭7年） |
 旧坂本小学校 |
