差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2011年9月12日月曜日 22:50
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: お玉湯(北区赤羽北)

ナカムラです。

今日(9/9)は、「お玉湯(北区赤羽北)」に行ってきました。 北赤羽駅(埼京線)から、0.6キロ、7分くらいです。

駅前に食品スーパーのライフがある。今日が電力制限令の最終日。まだ、20:00の解除時刻前なの で看板の電気が消えたままだ。

同湯は片側2車線と歩道という幹線の環状八号線に面している。ここに先々代の兄が経営した神 田・お玉湯の支店筋として、約50年ほど前に創業している。そして17年前に細い通りだった環八 通りが拡幅された際に、その開発に引っかかり、現在のビル銭湯に建替えられている。

かつては、庭、池、ペンキ絵がある伝統的木造銭湯だった。現在の建物は鈴和建設の施工で、4、5 階くらいのマンションの1階に、コインランドリーと銭湯が入る。

細く狭い靴脱ぎには松竹錠アルミ板鍵。3畳間ほどのカウンター&ロビースペースには、背もたれ が木製で垂直の、昔の汽車の座席のような椅子が壁に造付けられている。

「ゆっくりしていって下さいね」と大女将が交代で奥に戻って行き、フロントを若女将と交代した。 いずれも印象に残る綺麗な方々。。。

脱衣所は幅3間弱、奥行2間強。天井高は1間と1/3くらいの小さな空間だ。しかし、鈴和調の木 目正しき重厚な柱、梁、そして天井の装飾が存分に存在感を発揮している。10数年を経過して装飾 された天井や壁紙など、さほど損じた様子がないのは立派だ。ひょっとしたら、客が少ないのかも 知れないけど。。。

浴室は、幅3間弱、奥行3間強。天井はプラ板張りで、低くフラットなもの。床のタイルはユリ模 様の白。壁は和紙の朧の風合いを模した白色のもの。狭い空間ながら、和の脱衣所の雰囲気と調和 した落ち着きのある空間に仕上がっている。

島カランは1列で、カラン数はセンターから8・4・4。カラン台は黒大理石を張ったシックなもの。

浴槽は、奥壁から外壁側全面に、薬湯41度、8点座ジェット×2&非冷却水枕、バイブラの主浴槽 42度、1人用水風呂、3人用スチームサウナ(非稼働)とL字型に連なる。

お湯は、井戸水をガスで沸かしている柔らかいもの。ただ、お湯では分からないものの、水風呂は そこそこ色付きがあり、鼻にかざさなくとも臭いがはっきりと意識させられる。浅い井戸なのかも 知れない。

カウンターにはサウナ720円と記されていたけど、やっていないという。見れば3人用のスチーム サウナ。節電ではなく1日1、2人くらいの利用では元が取れないので、ずっと非稼働のようだ。

ビジュアルは小さな奥壁に鈴和建設の常套手段の写真のプリントが張ってある。巧くもない日本庭 園の”絵はがき”的な凡作だけど、10数年経ってもあまり退色しない素材と技術は凄いことだと思 う。もっといい写真がいくらでも借りられると思うのだけれど。。。

上がりは、小さなロビーでアセロラドリンク120円を頂く。水風呂と温めの薬湯をくたくたになる まで往復し、じっくりと汗を流したので水分が一瞬で吸収されていく。

遠くから来たのかと問われ十条から来たと話したからだろう。そう長くはないと感じているのか「ま た、あるうちにいらして下さい」と若女将に送り出された。勝手な推測だけど、二代目の大将は恐 らく70代も半ばくらいだろうか。だとすれば諸々なことで、潮時が近いのかも知れない。

金曜日の19:15から20:15に滞在。相客は5人ほど。小さい小さい銭湯。しかし、落ち着いた感じ で寛ぐことができた。

駅前のライフ。節電命令が解除されても看板の灯りは消したままで行くのかなと思ったけど、さに あらず。節電の解除は20:00だったようだ。20:15頃、ライフの看板の灯りは煌々としていた。確 かに、こうでなければ地味な北赤羽のライフなど、どこにあるのか、やっているのかそうでないの かも分からない。。。商店にとってやはり看板は大事。灯りを付けないという選択肢はないようだ。

上がりの一杯は十条のベトナム料理「青いパパイヤ」。辛いのもあまり得意ではないものの、辛さが 全く無く、やや甘ったるいベトナム料理はイマイチだったかな。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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