大富湯（練馬区富士見台）

差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年3月24日土曜日 6:55
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 大富湯（練馬区富士見台）

ナカムラです。

今日（3/17）は、「大富湯（練馬区富士見台）」に行ってきました。練馬高野台駅（西武池袋線）から、0.8キロ、8分くらいです。

中野のフジヤカメラに行って、めっきり出番が無くなった一眼レフカメラ2台とフィルムのレンジファインダーカメラ1台と交換レンズ5本を売却。これで、重い一眼レフは無くなり、最後まで持っていたフィルムカメラも無くなった。

去年、ボディ3台、交換レンズ10本程度からなるフィルムのオリンパスのＯＭシステムを一括売却。今回のフォクトレンダーのベッサＲ1とカラースコパー35ミリの売却で、ここ5年くらい全くフィルムを使っていないとは言え、本当にフィルムとサヨナラしたことになる。高校～大学時代はフィルム現像に血道をあげていた。少しだけ感慨に浸る出来事ではある。

これからは、手元のリコーＧＸＲとＧＲデジタル3、サブのＧＸ200の3台だけで写真と向き合うことになる。

次は銀座に出て、トラヤ帽子店で夏用のパナマ帽を新調した。3シーズン使った夏用の帽子が草臥れて来たのを見るに見かねて、相方が遅れ馳せのクリスマスプレゼントとして買ってくれた。

今日、小生が被っている冬用の帽子は赤羽のトラヤ帽子店のもの。池袋にもトラヤ帽子店があった。各地のトラヤ帽子店は暖簾分けか何かかと尋ねたら、浅草は支店、大阪心斎橋の店は親戚筋で経営されているけど、それ以外のトラヤは関係がないらしい。昔は商標の扱いが厳しくなかったのと、” トラヤ”という店で帽子がたくさん売れるのはいいことだという創業者の鷹揚な姿勢が今の姿になったようだ。

さて、次なるメニューは練馬高野台にある平屋のレトロ住宅の内見。所有物をかなり減らしたので、最近、相方はレトロで小振りな平屋の家への住替えにご執心。。。なかなか惹かれる部分もある物件だったけど、通勤が遠くなるのと台所周りのオリジナルさが今一歩で見送り。小生としては、少しホッとした。。。

さて、大富湯。雨降りなので、物件から近くの銭湯に照準を定めて歩き出す。どこからも離れていて、石神井東小学校の南側に忽然と現われる寂れた「南が丘商店街」の中にあるコンクリ煙突の伝統的木造銭湯。Y字路にあり、かつては商店街の盟主だった趣がある。

旧来のエントランスは恐らく撤去され、タイル張りのコインランドリーと殺風景で物置然としたロビースペースに変わっているけど、飾りの千鳥破風を載せた平入りの黒瓦の脱衣所棟は堂々としている。

おしどり錠の下足箱にミツウマのゴム長靴を押し込む。自動ドアが開けば愛想に乏しいご主人がぎろりとした眼でこちらを向いている。。。サウナはプラス300円。下足の木札と引き替えにサウナ室のキーと大小タオルが入ったバッグを渡される。

脱衣所は幅4間、奥行4間ほど。壁、天井は、白のクロス張りが多少煤け、あるいは一部に雨漏りの染みが目立つ。昭和の終わり頃に大きな中普請をし、それがそのまま古くなっているといったところだろうか。

広い空間ながら、フロント部とフルに食い込むサウナスペースにより並の広さになっている。ロッカーは100円リターン式のもの。その他、ISHIDAのデジタル体重計、自販機など。

浴室は、幅4間、奥行5間。天井はプラ板張りの2段型。大きな浴室だ。島カランは2列でカラン数は、6・6・6・3・0。床のタイルはユリ模様の白。壁はオフホワイトの大判のもので、一部に控え目にワンポイントの模様が入っている。

浴槽は、L字型にセンターから重曹泉、主浴槽（ショルダーマッサージ機付きの座ジェット、ボディマッサージ、寝湯、バイブラ）、水風呂と連なっている。薬湯は40度を割る極端に温い設定。主浴槽は42度くらいの入りやすい温度。水風呂はかなり冷却されている。ただ、いずれも塩素がきつく、上がってからも気になるほどだった。

乾式サウナは結構熱い本格派。鼻で息をすると痛さを感じる。テレビはもちろん、音楽もかかっていない。しかし、そこそこ大きい冷たい水風呂との往復は快適だ。土曜日の夕方なので、サウナの相客も2人。思い思いのスタイルでサウナを楽しんでいる。

ビジュアルは特に何もない。浴室に足を踏み入れ、奥壁までもがプラ板張りなのが残念だった。。。

短いカラン島の端っこに陣取っていたら、70後半位だろうか、爺さんが声をかけて来た。「カランのお湯が温いだろう。昔はもっと熱かった・・・。」高齢者向けの入浴券が支給されるのでやって来るけど、とても450円の価値はないとの意見だった。毎日来るとプールやジムなどを使うことができるスポーツセンターと同じになるという。確かに、そう考える人もいなくもない。

上がりにフロントでタオル類を返してロビースペースに入って軽く驚いた。造りがチープな上に無造作に飲料の箱が転がっていてバックヤード然としている。一瞬、客が入っていいスペースかどうか戸惑ったほどだ。テレビも暖房もついていない。。。

土曜日の17:50から18:50に滞在。相客は10人程度とそこそこの入り。周りは穏やかな住宅地が連なる地域の銭湯だけど、ちょっと居心地の悪さが印象に残る銭湯だった。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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