差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年5月8日土曜日 10:34
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: さいわい湯（川口市幸町）

ナカムラです。

今日（5/1）は、「さいわい湯（川口市幸町）」に行ってきました。 川口駅（京浜東北線）から、0.6キロ、4分くらいです。

川口駅の東側に南北に走る古くからの商店街を通り幸町に向かう。この商店街は寂れてはいる けど、川口が鋳物の職人の町だった頃、かなり栄えていた感じのする通りだ。古ぼけてはいる ものの歴史や風格を垣間見せる店が多い。

川口はタワーマンションが林立する土地柄。同湯のすぐ近くの街区にもそんなマンションがあ って同湯を見下ろしている。

隣は寿司屋。向かいには「自由亭」なる古風な中華屋がある一角。道路に平行して昭和35年築 の伝統的な銭湯建物が建っている。油井型の煙突からは勢いよく黒煙が出ている。

同湯のコインランドリーと寿司屋の間の狭い通路の奥に入口がある。夕刻で暗いことと引きが ないことでエントランスの形状はよく分からなかった。

ただ暖簾をくぐれば平格天井の伝統的空間がある。そして、正面の番台の背に当たる部分には 九谷・鈴栄堂のクレジットのみが入るタイル絵がある。絵付け師は誰なのだろうか。絵柄は雉 と思われるが、その精悍な顔立ちと微細なタッチは見事で、出来映えはかなりのものと見た。

松竹錠の下足箱に靴を入れて、番台への扉を開ける。番台は木組みの正統的なもの。脱衣所は、 3間四方の明るい空間が広がっている。

松竹錠アルミ板鍵のロッカーは、中央に島ロッカーが縦置きに1つと外壁側にある。脱衣かご もそこそこの数が積まれ現役の模様。

その他、今は稼働していないゲーム機がテーブル代わり、Keihoku Hakariのアナログ体重計、 旧型マッサージ機は中央医療研究所という見慣れないものだった。

浴室は、幅3間、奥行4間。天井は2段型。一部窓が目隠しのため乱雑にスプレーが塗られて いるのは頂けないけど、明るくて、清潔で、余裕を持った洗い場は優れたものだ。

島カランは1列で、カラン数はセンターから6・5・5・5。カラン周りや床のタイルは新しいも のに更新されて古い物はない。

浴槽は、奥壁に接しての深浅2槽。深槽はやや温い生薬系の「宝寿湯」。主浴槽の浅槽は黒大理 石張りの縁が前に張り出した広いもので黄緑色の薬湯になっている。さらに鉄格子の焚出し口 が外壁側にあって井戸水を沸かした湯が注ぎ込まれている。設備的にはバイブラと一部が仕切 られ7点座ジェット×2が付属している。

ビジュアルは、奥壁一面に中島さんのペンキ絵。海からのものではなく、精進湖だろうか、多 数の舟が浮かぶ穏やかな水面の向こうに、秀麗な富士が描かれている。

上がりは瓶牛乳を頂く。最近は空腹にビールを流し込むことを自重している。本格的に飲む前 に胃がむかむかしてしまう。

上がりの一杯は、向かいのレトロな「自由亭」に心強く惹かれる。。。しかし、今日は地元の十 条において17:00に「餃子の王将（十条店）」が新規開店する。地元で食べることにした。餃子 3人前に紹興酒の熱燗というのが小生の定番のオーダーだけど、少々食べ過ぎの嫌いがある。 地元に念願の「王将」がやってきたけど、今後、餃子は2人前で我慢することに決めた。。。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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