差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年4月24日日曜日 9:49
宛先: 銭湯ML
件名: 桜館(大田区池上)

ナカムラです。

今日(4/22)は、「純養褐層温泉 桜館(大田区池上)」に行ってきました。

H15に黒湯を掘り、H16年に全面リニューアルの温泉銭湯。
乾式・湿式サウナ、大きな展望黒湯露天風呂。30円でカップジュースを提供しているのも初めての遭遇。
いい銭湯だった。

東急池上線の池上駅から、0.5キロ、6分くらい。
ここら辺の道路は広く、規則正しく整備されている。

大正11年に旧池上電気鉄道が開通していたこともあって、関東大震災による都心からの人口の郊外移転で、計画的に農地を住宅に転用したためらしい。
同湯も、駅から一回、角を曲がっただけで着くことができる。

3階建の独立した浴場ビル。スーパー銭湯ほどではなく、でも、銭湯としてはかなり大きい方だ。
屋上には、洒落た字体で屋号を記した広告塔が立っている。

開放的な入口。下は籐敷きになっている。下足箱の錠は松竹。
自動ドアを通ると、フロントスペース。
2階に食堂兼休憩所、3階に有料でリラックスシート、コンドミニアム、家族部屋などのスペースがあるため、フロントは機能に徹している感じ。

自販機で400円+サウナ代200円のチケットを購入。
サウナ証として、ふっくらとした茶色のバスタオルを渡される。

「壱の湯」と「弐の湯」があって、毎月1日と13日に男女入れ替えがあるらしい。
月の後半が、昨年増設した、黒湯の展望露天風呂がある「壱の湯」が男湯になっている。
知らないで来たけど、ラッキーだったかも。

脱衣所は、幅4間、奥行3間と広い。洞窟をイメージしているとのこと、照明もシックな感じ。
ロッカーもゴルフ場にあるロッカーのようで高級感がある木目調焦茶色のシールが張られたもの。
自販機、冷水機、何故かパワーを強調して旧型マッサージ機を目立つ場所に置いている。

浴室がまた広い。幅6間、奥行3間くらい。
天井は、一部分が高さ3間になっていて、圧迫感はない。

島カランが3列で、カラン数は、6・4・4・4・4・4・4・4・4・5。
カラン台に赤御影石が貼ってある割りには、鏡の後ろがアクリル板と、チープな造りになっている。

さて充実の浴槽群。
1つ目は、白湯で備長炭湯。ジェット、肩たたきたついている。
真中の槽は、バイブラバスで、端が電気風呂になっている。
2槽の奥壁がガラスになっていて、その外にはサウナ用の岩風呂風の水風呂。3、4人は入れる大きなもの。

もう一つが黒湯。足湯槽を経由して、黒湯に入る構造になっている。
平成15年に供用開始であること、湯割りしていない100%天然温泉であることが書いてあった。
奥壁側には、ミニミニ和風庭園風の造りで、竹筒から黒湯が落とされてくる。

同湯の湧出量は140リットル/分と十分な量があるからか、黒湯の浴槽が結構大きめでいい。
黒湯もオイリーな匂いがするザラっとしたもので小生の好きなタイプ。透明度2〜3センチとほぼ真っ黒。
でも、湯温が少し低すぎるかな、41度くらい。

乾式サウナは5、6人が入れるもの。低く演歌が流れている。
誰もいなので、バスタオルを敷いて寝ころがる。至福の時・・・。

2階は、1階浴室の吹き抜けになっているので、スチームサウナがあるのみ。
「アクア」と命名されていて、ミッドナイトブルーのタイルで統一され、1階の浴室が見下ろせる構造になっている。
無料で入れる部分だけど、誰も入っていない。

そして、3階の「展望露天風呂」。大きな黒湯槽が段違いで2槽。
湯温が40度くらいと低すぎるし、1階の黒湯と違って、オイリーな匂いがしない。
泉質が異なるということはないと思うが、鮮度が違うのか?

しかし、こんな充実の黒湯温泉に小生1人。上を向けば広告塔の横でああるが、月が出ている。
贅沢な気分を味わった。

飲食スペースがあるからか、フロントでは発泡酒等は置いていない。
自販機、アイスの他に、30円で提供しているウーロン茶とオレンジジュールが珍しい。

金曜日の22:00から23:00滞在。
相客は延べ10人くらい。充実の設備だけど、この時間帯は、地元の普通の銭湯という感じだった。
今度、月の前半に「弐の湯」に入り来なければと感じさせるいい銭湯だった。