差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年10月10日月曜日 0:39
宛先: 銭湯ML
件名: サウナ菊の湯(横須賀市小矢部)

ナカムラです。

今日(10/8)は、「サウナ菊の湯(横須賀市小矢部)」に行ってきました。
衣笠駅(横須賀線)から、1.0キロ、15分くらいです。

今日は、朝から整形外科、皮膚科、歯科、理髪店と身体のメンテナンス。
厄年ってあるんだなぁ・・・。
そして、鎌倉国宝館でお気に入りの覚園寺の「特別展 覚園寺」の初日を観て、横須賀・衣笠へ。

まず、「若の湯(横須賀市公郷)」跡へ行く。あるWebでは、建物は残っているとあったけど、既に建物はなく隣の病院の専用駐車場になっていた。隣家の人に聞いたら、5、6年前に廃業したとのこと。

公郷橋まで戻り、平作川に沿って歩くと、「サウナ菊の湯」と看板を付けた油井型の煙突が視界に入った。小さな用悪水路の傍らにある。周りには夥しい廃材が積まれている。何か雑然、混沌としていて、いいぞって感じがする。

用悪水路をコンクリの小橋で渡り、行灯型の「サウナ菊の湯」という看板の横を通り、銭湯浪漫の暖簾をくぐる。SakuraG錠、プラスチック板の下足箱。フロントなんだけど、一切の休憩スペースはなくまさしく「フロント」しかない。珍しいタイプのフロント。

外から見た時はお婆さんかなと思ったけど、白髪の爺さんだった。サウナ込みで500円。バスタオル付きなので、コストパフォーマンスは高い。下足錠と引き換えに31番のキーを渡される。(紐が凧糸なので、腕に巻けず、これだけは不満だった。)

アルミサッシの戸を通り脱衣所へ。脱衣所の広さは、2.5間四方。センターには幅1間のサウナ室が置かれてている。外壁側の1.5間は天井が低く増築したもの。下は用悪水路になっている。

真中にSakuraV錠の島ロッカーが置かれ、外壁側が、テーブル、ソファ、マッサージ機が置かれた休憩スペースになっている。天井は低い、その小さなスペースに自販機2台が押し込まれている。

反対側が脱衣スペース。真中に洗面台が置かれているので、広くはない。その他、HOKUTOWのアナログ体重計があるくくらい。サウナを増設したのが15年前。設備は老朽化してきたし、壁紙などは煤けてきた。

浴室は、幅2.5間、奥行4間。横須賀では大型に区分されるだろう。外壁側の半間分は増築かも知れない。天井はウィング幅1間の2段型。

島カランは、2列。横須賀の銭湯で2列に遭遇したのは初めてかも知れない。カラン数は、センターから、5・5・5・6・6・0。カランは、日の丸扇の刻印のある角型でブルーの取っ手が付いたもの。すべてにシャワーが付いている。

床のタイルは、濃いブルーと淡いブルーのタイルを風車型に組んだもの。小生は、平滑でしっかりとした足ざわりのこのタイプのタイルを好ましく思っている。

土曜日の16:50から18:10の間滞在。サウナ室にはピークで8人位いた。浴室にも数人。タイ人をお母さんに持つ、混血のかわいらしい兄妹もはしゃいでいる。なんか懐かしい光景に出会った気がした。単なるサウナ付きの銭湯なんだけど、サウナ室では何故か東北弁が飛び交っているし、昔の銭湯ってこんなだったんだろうなって光景がある。

浴槽は、奥壁側に3層。センター側に7点座ジェット2機。真中にバイブラバス。外壁側は実母湯。温度は42度くらい。実母散湯は40度くらいのぬる湯。

サウナ室と水風呂は、浴室スペースと緩衝しないように、脱衣所の男女境側に押し込まれている。幅1間で奥行2間、手前に水風呂が半間強。
(女湯にはサウナはあるのかなぁ・・・。少なくとも男女境側にはないようだった。)

水風呂は、蛇口から冷却された水が絶えず投入されている。温度計は14度を指している。そこまでは低くないだろけど、直ぐに身体が冷える温度ではある。サウナと水風呂を3往復。さらに、実母散湯と水風呂を3往復。何とはない銭湯なんだけど、居心地がいい。

サウナ室では、酔っ払って、サウナの柵を乗り越えてヤケドして3ヵ月入院した人の話、競馬の話、3歳の孫が、兄の葬式で、お化け(兄)がやってきて換気扇から出て行ったと行って大泣きした話など・・・。なかなかいい雰囲気のサウナ室だった。ボロだけど・・・。

ビジュアルは奥壁が山・湖のモザイクタイル絵。センターが4枚×6枚のタイル絵が2幅だったか3幅だったか。新しい絵柄のもの。

上がりは、自販機でスーパードライ300円。
銭湯の居心地は難しい。設備はボロだし、なんとはないサウナ付き銭湯なんだけど、居心地は抜群だった。母と連れだって、若い娘も暖簾を潜って行った。直ぐ近くに、1000円だけどスパー銭湯もある。だけど、ここが繁盛しているのはやはり魅力があるんだろう。

帰りは、大船で途中下車して、いつもの観音食堂。熱燗、アサリの酒蒸し、カキフライ定食で2600円。まぁ、牡蠣は新鮮なんだろうけど、カキフライとしてはふっくら感がなかったかな。



覚園寺・黒地蔵さま


鎌倉国宝館(昭和3年/岡田信一郎設計)


大船・観音食堂
カキフライ定食1500円