差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2008年2月17日日曜日 2:38
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 世界湯(台東区谷中)

ナカムラです。

今日(2/16)は、「世界湯(台東区谷中)」に行ってきました。 千駄木駅(東京メトロ千代田線)から、0.4キロ、4分くらいです。

昨日飲み過ぎたせいかやや目覚めが悪い。土曜日なので、いつものように整形外科で身体のメ ンテナンスを終え、上野駅に向かう。先週歩き残した戦災非焼失地域の東上野4丁目と5丁目 の探索を進める。復興建築の旧下谷小学校や戦前期の銅板張りの建築物がいくつも残っている。 2時間弱、モノクロで250枚くらい撮影したところでタイムアップ。湯島へ向かう。

今日は、フリーのライター、折り紙作家、フラワーアレンジメント、広告、プロデユーサーと いったどちらかと言えば創作系の人たちで構成される人呼んで「鍋喰らい部」の部活に参加。今日は “おでん”。湯島の名店『こなから』に時間厳守で参集する。食べて飲むだけかと思ったら、お でんの勉強からスタートしたのには驚いた。誘ってくれた部長が病欠だったのは残念だったけ ど、女子部員から神楽坂でしか売っていないというペコちゃん焼きや、ドレッシングをいただ いた。感謝・・・。

こなからは、1時間半の総入替制という映画館のような店で、寛ぐにはやや不向きな”名店” ではあったが、1品オール300円のおでんの味は優れていた。来月は秋田・きりたんぽ。チ クワのような魚の摺り身かと思っていたけど、米の粉らしい。

お茶した後、部員たちとは別れて千駄木駅に向かう。途中で根津駅で下車して改札を出てから 間違いに気づくというポカをやった後、やっと千駄木に到着。先ず、「朝日湯」「初音湯」と回 って外観を撮影する。いずれも谷中の銭湯は伝統的木造銭湯がベースになっているようだ。暗 くて良く判らないものの初音湯は戦前期の建物ではないだろうか。なかなか威厳のある外観だ った。そして、「よみせ通り」なる通りの居酒屋、洋食屋、中華屋などに味のある店が多い。今 度はこれらとセットでの再訪が楽しみだ。

今日は千駄木駅から一番遠い「世界湯」にする。昭和24年築の伝統的木造銭湯。フロント部 を増築したよくある形式の銭湯。

暖簾を潜り旧型さくら錠の下足箱に靴を入れて自動ドアを通る。フロントで430円を払って 24個目のスタンプをもらう。

脱衣所は幅2間半強、奥行3間ほど。天井は折り上げ格天井で、折り上げ部は漆喰になってい る。ロッカーは外壁側にSakauraⅢ錠のものがあるだけで、島ロッカーなどはない。そ のせいで、広くはない脱衣所ながらゆったり感がある。

アナログ体重計がIUCHI/SCALEというやや珍しいブランドだった。

浴室は幅2間半強、奥行3間半。天井は2段型。島カランは1列でタイルなどはすべて張替ら れていて古いものはない。明るく清潔な浴室だ。

浴槽は奥壁に接する深浅2槽。深槽が7点座ジェット。浅槽は半分がバイブラになっている。 同湯はなかなか熱い。やや色付きのある井戸水がオーバー43度で供されている。しばらく浸 かっていると全身が鮮やかなピンク色に染まる。客層は案外に若いけど、常連客ばかりなのか、 かなり熱い浴槽に淡々と浸かっている。

釜場から洗面器を抱えて爺が出てきた。そして、小生の顔をマジマジ見ていた・・・。別にお でんの残りが顔に付いていたわけではないので「見ねぇツラだなぁ」ということだろう。恐ら く、谷中の入組んだ路地の奥にある同湯には、固定客しか来ないのだろう。

ビジュアルは奥壁に早川師の「伊豆海岸(平成18年5月29日)」。いつもの波が砕ける図。帆 かけ舟が多く描かれているのと、富士山がやや単調のような印象。

土曜日の21:30から22:00に滞在。相客は釜場から出てきた爺を入れて6人ほど。 路地の奥にあるちょっと熱い湯の落ち着いた小振りの銭湯だ。

帰路は「夕焼けだんだん」を昇って日暮里駅へ出る。谷根千の中でも有名な通りになってだい ぶ俗化された感じ。 そして、昨日に続き東京駅で缶酎ハイとミクスナツッを調達。一杯やりながら帰路に就く。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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初音湯


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