清水湯（鎌倉市材木座）

清水湯（鎌倉市材木座）　2012.06.10.

ナカムラです。

今日（6/10）は、「清水湯（鎌倉市材木座）」に行ってきました。
鎌倉駅（横須賀線）から、0.8キロ、9分くらいです。

紫陽花の季節。鎌倉に紫陽花を見に行きたくなり、鎌倉で最も古風な雰囲気を残す覚園寺に向かう。紫陽花と言えば北鎌倉の明月院が有名だけど、二階堂の覚園寺の清楚な白い紫陽花群も美しい。

しかし、昨日の大雨の翌日の日曜日。鎌倉の人の多さに閉口。そして、紫陽花も少しばかり早かった。でも、茅葺きの覚園寺本堂。古風な雰囲気は相変わらず。何度もここで心洗われた。そして、今日も。。。

初めて入る「千花庵」でビールと手打ちぞばで昼食。その後、小町通りの喫茶店「門」、連売などに寄って清水湯に向かう。

今日は銭湯デビューの友人D氏も同行しているので、上がってから祝いの宴を大町四辻の「祥の家」でやろうと予約のためにおもむく。しかし、鎌倉随一の庶民派海鮮は何と4月15日で閉店していた。女将さんの親の関係で急な閉店だったらしい。北海道のホテルのシェフから身一つでの転身。その実力で見事に鎌倉に定着していただけに大将の無念を感じる。。。

さて、Ｄ氏の晴れの銭湯デビュー、清水湯へ。水道道の交差点にあったガソリンスタンドが住宅に変わっていたり、交差点から見渡せた同湯の油井型の煙突が2カ月前に解体されていたりと、風景が少し変わっている。

今や鎌倉駅から徒歩でアクセスできる唯一の銭湯。日本の洋画界草創期の巨人、黒田清輝邸の跡に昭和30年に建てられている。男湯の庭に残る風化が進んだ石灯籠は旧黒田邸由来のものだ。

煙突が無くなってやや締まりが無くなったものの、内部は昭和30年時代のオリジナル度が多く残っている。

床には亀甲型の平滑な白タイル、奥壁には章仙画の池･鯉のタイル絵、金魚を描いた上品なタイル絵2幅、センター浴槽。。。

今日は材木座の祭りだった。神輿の担ぎ手、僧など20数人で清水湯はてんやわんや。中の混雑を見て引き返すご常連もいる。混んではいたけどロッカーの最下段まで稼働する懐かしい風呂屋の光景が楽しかった。

デビューのＤ氏も普通に寛いでいるので安心する。

御輿は砂浜を巡行するので、玄関先には足洗いの水桶が出されていた。それほどに材木座海岸に近い銭湯だ。暑くなれば日曜日の午後は海水浴客で賑わう。サンオイルでお湯のコンディションに難があるけど、そんな季節になってきた。

上がりの一杯は、飲み屋小路の鎌倉最強の居酒屋「企久太」へ。
男前の若き大将が繰り出す魚料理は相変わらず美味しかった。

《前回訪問：2008.11.09.》