清水湯（板橋区清水町）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年10月19日火曜日 21:55
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 清水湯（板橋区清水町）

ナカムラです。

今日（10/1）は、「清水湯（板橋区清水町）」に行ってきました。本蓮沼駅（都営三田線）から、0.5キロ、5分くらいです。

十条住まいも丁度1年経過。そんな日に、自宅から徒歩圏最後の清水湯に行った。期末業務で会社を出るのが遅くなったので、消極的な選択として。

徒歩で行けるけど、いい銭湯という感じがしなかったので後回しになっていた。。。

しかし、予想に反して、かなり優れた銭湯だった。。。

高速5号池袋線の高架の傍らにある。昔は小川でもあったのかそんなロケーション。後方にはコンクリ煙突。ファッサードは妻入りの千鳥破風。旧エントランスは前庭を潰してのタイル張りの増築建物に置き変わっている。

植栽はよく手入れされ、抑制の効いたライティング。入口の上には黒バックに本当に小さく「清水湯」とある。一見さんお断りの店の感じがしなくもない。

暖簾などはない、アーチ型の入口を入れば広い靴脱ぎ場。自動ドアを通れば絨毯敷きの広いロビースペース。大きな前庭があったんだろう、本当に広い。カウンターやソファのほかグッズや飲料もたくさん並んでいる。大型の液晶テレビと壁に掛けられた巨大な絵が印象に残る。

昭和20年代に建てられた建物がベースになっている。脱衣所の広さは幅3間強、奥行3間ほど。天井は周囲に枠取りがあるクロス張り。床は大振りの樹脂製タイルによるオレンジ＆白の市松模様。明るく、すっきりとしていて、清潔。脱衣所にも大型の液晶テレビが置かれている。

ロッカーは、外壁側と入口方の壁にSakuraⅢ錠のもの。脱衣所中央にビニールの脱衣籠を載せるための桜木工芸社の棚が置かれている。やはりロッカーの上には大きなテレビが置かれている。

浴室の広さは、幅3間、奥行4間ほど。島カランは2列で、カラン数はセンターから4・4・4・ 0・4。島カランの先には、球形ガラスの照明が点されている。タイルはグレーと白の厚手の足触りがいいものが市松模様的に並ぶ。壁の20センチ角のレリーフをあしらった高級そうなタイルがぴかぴかに磨き込まれている。全ての清潔度がかなり高いレベルにある。

浴槽は、奥壁に接して、円形風呂、8点座ジェット×2と1穴スーパージェット、関西風に少し位置を高くした浴槽は岩盤を沈めた岩盤泉になっている。

ビジュアルは、奥壁に大きなテレビが埋め込まれている。カバーガラスが一点の曇りもなく磨き込まれているため、快適に視聴できる。テレビを観ながら風呂に入れる銭湯はいくつかあるけど、同湯はくっきりさではトップかも知れない。大阪地検特捜部の幹部逮捕間近という報道が流されていた。

さらに、奥壁はコミカ的な茶色のオブジェ様の壁になっている。男女境には専用の金具で、シャープに観葉植物のプランターが下げられている。そう、岩盤浴泉の横の壁に中島さんの赤富士のポスターが貼られていた。

何か特別のものがあるわけではない。しかし、全てが磨き込まれている。とてもいい銭湯だ。歩いて来られる銭湯の中で、最も優れているかも知れない。

金曜日の21:00から21:50に滞在。相客は20人は下らなかったのではないか。そこそこカランが埋まっていた。

上がりの一杯は、すぐ近くの「淀川」という居酒屋。今日は大将一人で、慌てるでもなく多少の余裕を持って、客の注文をさばいている。さりとて、料理が出てくるのが遅いというのでもない。

なかなかいい、銭湯至近の酒場だった。隣にも客が入っている焼き鳥屋がある。繁盛している銭湯との相乗という、昔ながらの関係性が生きている感じだった。

10月の半ばから11月上旬まで耐震工事のため休業予定。建物が補強され、まだまだ生き長らえる銭湯のようだ♪

*************************************************
ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp　　
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ （風呂屋の煙突）
*************************************************