中書島･新地湯（京都府伏見区南新地）

中書島･新地湯（京都府伏見区南新地）　2006.11.17

結果的に紅葉はまだだったけど、例年なら紅葉の盛りの時期らしい。京都の中心部のホテルは、予約が取れなかった。
旧遊郭の街、中書島の「旅館ちとせ｣という商人宿に泊まる。新地湯に入り、翌朝は遊郭跡を散歩した。
「寺田屋事件｣の寺田屋も現役の旅館だということに驚いた。興味があったけど、江戸時代とはいえ人が斬り殺された所に泊まる勇気が無かった･･･。
月桂冠や黄桜は京都･伏見の酒らしい。醸造工場が中書島にある。

｢大和グリル｣という、主人が、いかにも頑固職人という風貌の洋食屋で夕ご飯を食べ、目的の新地湯に向かう。

新地湯は、脱衣所も浴室も幅３間、奥行４間の銭湯。
脱衣所の梁に、さり気なくレリーフ状の飾りが施されていたりと、微かではあるけど内部にもレトロな雰囲気が残っている。
テレビはなく、往年のＢＣＬラジオ｢クーガー115｣が現役で音を鳴らしていた。

カランは、カラン数が０・４の島カランが縦置きに２。その他、外壁に１０、奥壁に３。
浴槽は、男女境側に、縦に水風呂を含め４つ並べられている。京都は、同湯を含め無料サウナが多く優れている。
ビジュアルは、奥壁に縦１３枚×横２３枚のタイル絵。絵柄は岬と灯台というもの。

新地湯。後方が直ぐに中書島駅(京阪電鉄)。
駅から直ぐに、商店街というか、飲み屋街がはじまっている。突き当たって、左右がかつて女性街だった地域だ。この道もそういった人たちがが往来したのだろう。