新宿ニコンサロンのある新宿エルタワー28階から
「1986新宿」 2014.08.31.
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新宿ニコンサロンに渡辺眸氏の「1968新宿」を観に行った。全共闘の東大のバリケードの中に入って取材した唯一のカメラマンであり、バリケード内の立て看板などを写した、荒々しくしかし美しい写真をよく憶えている。だいぶ後に女性写真家だということを知って納得したものだ。

新宿の写真ということで出かけて行った。バリケードの中の写真ほどの美しさは無かったものの、懐かしい新宿の風景があって楽しかった。そして、半世紀近く前のネガなのに、粒状が美しい綺麗なモノクロプリントだということに感心させられる。女性ゆえの丁寧な現像がなされているのだろう。

しかし、本当のことを言えば、「新宿・歌舞伎町」や「新宿群盗伝」、「新宿」などの写真集を発表した”流しの写真屋”の渡辺克巳と勘違いしての訪問だった。

新宿が熱かった時代。ほぼ同世代に新宿で活躍した写真家だったようだ。