差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年7月9日土曜日 12:16
宛先: 銭湯ML
件名: 縄文天然温泉・志楽の湯(川崎市幸区塚越)

ナカムラです。

今日(7/8)は、「志楽の湯(川崎市幸区塚越)」に行ってきました。
矢向駅(南武線)から、0.7キロ、10分程度です。

今日は、月島で職場のボーリング大会があったけど、ボーリングは得意ではないのでパス・・・。
月島温泉にでも浸かって、二次会からでも行こうかと思っていたけど、結局、気になっていた「志楽の湯」へ。

同湯は、タカラ工業の工場跡地にH17.4に開業した温泉施設。
セルフ・モティベーションの研修会社であるグループダイナミックス研究所(Group Dynamics Institute,Inc.)が、志楽ダイナミクスを設立し運営している。
隣は、その「川崎生涯研修センター」という施設になっている。

同湯は、プチ「黒川温泉」。黒川温泉を復活させた、後藤哲也氏のプロデュースを売りにしている。
黒川温泉には行ったこたがないけど、黒川温泉の写真でみると、そのノウハウが盛り込まれているようだ。
なぜ「縄文温泉」なのか。
これは、ここに縄文の森があったらという想像で露天風呂が造られたかららしい。チト苦しい。

駐車場は舗装されていない。まだ完成形ではないのか。なんか中途半端な感じがする。
先週(6/28)オープンしたレストラン棟(お食事処「志楽」)と浴室棟は独立している。
退館してからでないと入れない構造になっている。

温浴施設は、黒板、白壁、照明は簡素な笠を付けた電球というコンセプト。
下足箱も黒板を基調としていて、錠はあまり見ない「KING」のもの。

瀟洒なフロントがあって、850円払う。休日は100円増しの950円というもの今風の料金設定になっている。
フロント、おやすみ処(和室・喫茶・軽食)、縄文げんき処(整体・リラクゼーション室)と、浴室とは、庭を通る渡り廊下で繋がっている。これも、「演出」なんだろう。

脱衣所は2間四方と狭く、天井も低い。
金曜日の21:30。相客も多くないので、大丈夫だけど、土日は厳しいかも知れない。
ロッカーも黒板を基調としたもの、100円投入し、開けると100円が返却するもの。

浴場スペースは、ほぼ6間四方。
その中に、露天、内湯、サウナ、洗い場がある。

床はコンクリに小石を混ぜたもの。コストを安くあげながら風情をも追求したんだろうけど、中途半端だし、何より歩きにくいかな。
黒板、黒柱もチープな材に色を付けただけで、なんか映画のセットのようで重厚さに欠ける。
建物自体も、これでいいんだろうけど、必要最小限といったお金のかけ方のようだ。

カランは32個ほど。木桶と木の椅子とボディーソープ、リンス、シャンプーが備え付け。

内湯は豪華。3間四方と大きな掘り込みで、すべて石が張られている。それも薄っぺらさはない。
地下1300メートルから38.5度の湯を汲み上げ、加熱して42度くらいになっている。
琥珀色の湯で、ナトリウム−塩化物強塩泉。かなりの苦味と塩気があった。

同じ大深度からの揚湯であるラクーアなどと湯質が近似している。
強塩泉は好きではなかったが、最近の熱海行で慣れて、それはそれでいいものだと感じている。

ここから造り始めたという露天は良かった。(暗すぎて細部は全く見えなかったが・・・。)
樹木と石にこだわっているようだ。
石は八ヶ岳から運んだ230トンの安山岩。半分以上は土の中に隠れているらしい。

大きな石を配した浴槽と東屋。温泉が静かに満たされている。
暗く、浴槽の底もかなり石でデコボコしている。
そのため、転倒しそうになったり、石に足をぶつけたりする。何しろ、雰囲気重視のため暗い。
しかし、湯に身体を沈めれば、底のデコボコは身体を横にするにはいい。暗いのも、風情を演出している。

サウナも一ひねりある。
ただのサウナなんだけど、録音だけど川音が聞こえてくる。
それが、床に開けられた穴からそれとなく聞こえてくる。

上がりは畳の休憩所で生ビールと明太おにぎり。
おにぎりは、買った時に海苔が巻かれ、笹を敷いた籠で出される。
落ち着いたいい雰囲気のところだった。

建物は安っぽかったけど、夜の露天は風情があって良かった。
しかし、慎重に入らないと怪我をする。