差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年12月25日土曜日 15:13
宛先: 銭湯ML
件名: 住吉温泉(川崎市中原区木月)

ナカムラです。

今日(12/18)は、廃業予定の「住吉温泉(川崎市中原区木月)」に行ってきました。
元住吉駅(東急東横線)から3分くらいです。

隣町の日吉に3年ほど住んでいたことがある。久し振り。
高架化の工事が進んでいること、商店街の石畳の痛みが激しいことに、時間の流れを感じた。

同湯は、来年の1月末か、もう少しで廃業とのこと。
同湯自体、恐らく昭和40年代ごろに建設された、マンション銭湯だけど、さらに新しいマンションに建て替えられるらしい。
入口脇と、側道の塀に建築標識が張られていた。

暖簾をくぐるとエントランス。
下足箱は、木札ではなく、松竹の板鍵。
脇には廃業の告知文が張られている。
フロントの女将は、この業界にしては、派手目というか垢抜けている感じ。
後ろに若い美人も立っている。娘さんかな・・・。

脱衣所の広さは、幅4.5間、奥行3.5間と大型。
天井も中心に円形の日本画を設え、その周りが八角形くらいの変形格天井といった趣になっている。
浴室の戸の上はガラスになっていて、摺りガラスで、女性が描かれている。

梁は木目調の立派なもの。
と思ってたら、同行の先輩がこれは張り合わせだなと、ぼそり。
小生にはよく判らなかった。

柱にはごく普通の柱時計。「鈴和建設」の文字。
おそらく、浅草の曙湯をも経営する浴場建築を主力とする同社が手がけたのだろう。

浴室の広さは、幅3間半、奥行4間。
天井はカマボコ型で、最高部で2間半ほどの高さ。

島カランは2列。カラン数は、センターから、6・8・8・9・9とカラン数は多い。
入口にも浴室にも「大理石風呂」と看板が掛かっていが、赤御影石や御影石はあるものの、どれが大理石かよく判らなかった。
まぁ、自然石を多用している、稀有な銭湯なのは間違いはないけど。

浴槽は、男女境に黒湯温泉。43度くらいかな。にごりが少ない黒湯。
奥壁側に白湯。やはり43度くらい。

ペンキ絵はなく、奥壁はコミカ風呂的な装飾タイルが張られている。

脱衣所に古い温泉許可証が掲げられている。
有限会社弁天湯と松の湯、旅荘住吉温泉の名前が出てくる。
同湯の経営者は、近くで弁天湯を営み、その支店が同湯の前進の旧松の湯で旅荘住吉温泉を併設してたらしい。
弁天湯は既に廃業している。

今日は、同湯廃業を偲んでの、銭湯MLのオフ会兼忘年会。
町田忍さんを初め、銭湯界の名だたるランカー方が揃っている。
一番風呂に浸かって16:00。
居酒屋タイムには早いので、隣湯の今井湯併設の「おばちゃん」という居酒屋?で、銭湯を話題に話は尽きない。
恐らく、銭湯経営者が横で聞いていても、話の内容に目を丸くすると思う。