差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年5月17日日曜日 14:55
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 松竹湯(青森県八戸市大字港町字本町)

ナカムラです。

今日(5/5)は、「松竹湯(青森県八戸市大字港町字本町)」に行ってきました。 陸奥湊駅(八戸線)から、0.5キロ、5分くらいです。

陸奥湊駅は、駅前からして魚市場。朝市が開かれる八戸漁港の最寄り駅だ。旅館・大洋荘併設 の「大洋食堂」が強いオーラを放っていたので、ニコニコ定食なる極上ウニ定食を頂き、さら に地元地図で発見した柳湯をチェック、松竹湯に向かう。

八戸漁港に注ぐ新井田川の河口。銀行の支店や煉瓦塀の造り酒屋(陸奥男山)などがある古く からの町並みにある。昭和27年創業。後から被された新建材の端っこから、洋風のファッサ ードが少しだけはみ出している。オリジナルはそんなレトロ系の銭湯だ。

脱衣所も浴室も幅4間、奥行8間。決して外からは想像できない巨大銭湯だ。スーパー銭湯を 除けば、こんな大きな銭湯に遭遇したことはない。朝5:00から営業している銭湯もある八 戸という土地柄。同湯は8:00からの営業だけど、かつて裏の新井田川には夥しいいか釣り 漁船が集まっていた。そんな漁師町の銭湯だ。

同湯は、後方に幅4間、奥行8間の大きな浴室が新設された。その時に、旧浴室を脱衣所に転 用しているようだ。そのため、旧来からの脱衣所と合わせて、他に見たことがないほどの広い 脱衣所になっている。優にドッチボールができるものだ。

天井の周囲にの模様や照明器具の吊り下げ部分が円形の模様が施されるなど洋館風の意匠が施 されている。柳湯の隣に目を引く煉瓦造の洋館があったけど、何と先代が建てた同湯の地所と いう。それを建てた財力もさることながら、その気風に驚かされる。

浴室は、縦長の大きなもので、その中心に四角い列柱が3本並ぶ。天井はプラ板張りのへの字 が2つ連なった感じのもの。

カランは列柱の基部に4つずつ、計12個のカランが付く。ほかに、横置きのカラン島が外壁 側から2筋伸びている。大きい浴室ながらカラン数は少ない。

浴槽は、長い男女境に接するかたちで、深浅2槽というシンプルなもの。しかし、長いという 点では希有のものだ。同湯の焚き物は重油ながら、井戸水なので柔らかい湯だ。

浴室後方には、スチームサウナ室と水風呂がある。サウナ室は檜チオールが香り、気分が癒さ れる。水風呂も6人は入れる広いものだ。

実用一点張りの銭湯。ビジュアルすらないものの、往年のイカ釣り船の漁師が通った銭湯とし ては相応しい感じがした。

冷たいものでも持たせてやれよとのご主人の計らいで、女将からお茶缶を2本頂いた。青森で は、懐かしい250ミリリットル缶が主流だということを知った。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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陸奥湊・恵比須湯

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