太平館(横浜市西区久保町) 2008.12.06

朝に整形外科で身体のメンテナンスを受けた後、ずっと来週に控えた遠征の調べ物をしていた。リストアップしていた明治、大正創業の気になっていたいくつかは最近廃業していた。

夜行発の7泊9日。広島県の竹原、忠海、糸崎、府中を皮切りに、尾道、玉島、姫路、山陽電鉄沿線、淡路島、奈良の吉野口、大和高田、大和郡山などの遊廓跡と銭湯をまわる予定。

夕食をとりに保土ヶ谷に出た。最寄駅は相模鉄道の西横浜駅。同湯は、古くからの藤棚商店街の中にある。

創業は昭和ひと桁。店内に昭和10年の絵地図があって、久保町には同湯の他に第一盛新館、第二盛進館、浜の湯と計4軒の銭湯が描かれている。横浜市電が走っていたエリアをいわゆる「横浜」とする大まかな考え方がある。このエリアも三菱重工業の横浜ドッグがあった頃は人が多かった典型的な横浜の下町だ。

伝統的木造銭湯。プラス100円でバスタオル付。「安いですね」といえば、ご主人は「サービスみたいなものだ」と話されていた。早川師の「西伊豆」のペンキ絵が木板に直接描かれている。長大な男女境に広がるのは章仙画のタイル絵。絵柄は灯台建物を詳細に描いての大海原の図。この絵ひとつで横浜の銭湯という感じがする。

フロントでは、危なっかしい手つきでびん入りマミーを飲む小さな女の子が可愛らしかった。
老若男女が集う横浜の屈指の銭湯のひとつだと思う。

夕飯は、そば処「大おか」でチャーハンと肉野菜炒めを頂いたけど、早い時間であれば商店街にいろんな物がある。


※藤棚地区商店街連合会横浜の商店街

《前回訪問:2007.06.03》


太平館


藤棚商店街


藤棚商店街


派手なイルミネーションが目を引いたお宅。久保町。



保土ヶ谷東口商店街木製のシャビーな屋根が架かっている。
かつて、桜木町・野毛や井戸ヶ谷など横浜の方々にあった。

同じように郷愁を感じる人も多いのか、小さな商店街に2軒も骨董店がある。
小生も日常の食器類を左に少し写っている店で調達している。