差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2013年5月3日金曜日 7:07 
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 大盛湯（荒川区西日暮里）
ナカムラです。
今日（4/12）は、「大盛湯（荒川区西日暮里）」に行ってきました。 日暮里駅（常磐線等）から、0.8キロ、8分くらいです。
新三河島駅至近の銭湯。水泳の北島康介選手の実家「肉のきたじま」の裏手にあたる。メダルを取 った時には、メンチカツ目当てに行列ができ、警察官が整理にあたったという。彼もひょっとした ら大盛湯に入ったことがあるかも知れない。
創業60年くらいという。コンクリ煙突を持つ、何とはないモルタルの銭湯。かなり大型の銭湯だ。
建物は前面の道と平行に建っている。暖簾はない。広いエントランスに入れば、Sakura-G錠の下足 箱。さらに自動ドアを通れば赤い絨毯敷きで、Ｌ字型にソファが並ぶロビースペース。昔のナイト クラブのようなレトロなシャンデリアや、派手な色遣いのステンドグラスもどきが窓にはめられ独 特の雰囲気がある。
相方が、朗らかな赤ら顔で細身の大将に2人分の湯銭を渡す。シンプルな銭湯なので、そんなに長 湯にはならないだろう。そんなことを考えながら、上がりの時間を見計らう。
脱衣所の広さは、幅3間、奥行4間ほど。伝統的木造銭湯がベースになっているので天井は高い。 しかし、壁も天井も白いクロス張りに替わっている。昔ながらの太い梁すらクロスに合わせ、白い ペンキで塗り込まれている。長尺の蛍光管がロの字型に天井から釣り下げられているのが珍しいか な。
ロッカーは、Sakura-3錠の島ロッカーが1つと、外壁側に並ぶ。その他、Tanakaのデジタル体重計、 ニットーというブランドの旧型マッサージ機がある。同湯は入口脇に小さなコインランドリーがあ るけど、脱衣所にも2台洗濯機があって、労務者風の相客が回している。
浴室は、幅3間、奥行5間ほど。天井はプラ板張りの2段型。縦に長い大きな銭湯だ。
島カランは1列で、カラン数はセンターから8・7・7・9。床のタイルは星形の白。古いけど清掃が 行き届いていない訳ではない。しかし、浴室全体を通じ、白い析出物の付着が多い。井戸水だろう けど、ミネラル分が多い水のようだ。
浴室に椅子はない。相客はみな木桶を2つ持って行き、1つは裏返して椅子にする。こんな”作法” は経験がない。やや大き目の湯桶の底は案外にフラット。椅子としての座り心地もなかなかのもの だった。また、ここの湯桶は大きさの割に重くない、取り回しし易いものだった。
浴槽は奥壁に接して、中央が張り出したまさに凸型。外壁側が淡い白濁の薬湯で42度。真ん中の主 浴槽は手前の張り出し部にバイブラがある42.5度。そして、センター側は半ば噴出口が詰まった8 点座ジェット×2。水は恐らく井戸水。多少円やかさを感じる。
ビジュアルは、大きな奥壁にちぎり絵調の大きなモザイクタイル絵。絵柄は2本の椰子の木の向こ うに夕陽の大海原という絵柄。茜色の空の下に、棚引くようにオレンジ色の海が広がっている。目 地が黴びて絵はくすんでいるけど、悪くない絵だ。
金曜日の20:00から20:45に滞在。相客は案外に多く、10人は超えていたかも知れない。大きめの 湯桶が”椅子”という驚きがあったけど、それ以外は少々印象に薄い銭湯だったかな。。。
上がりの一杯は、西日暮里駅近くの”麺処かみや”。居酒屋と蕎麦屋が一緒になったような店。お燗 瓶の大関と、お勧めメニューの”梅冷やし”を頼む。細いうどんを梅干しと冷たい白だしで頂く逸 品。多少煙いのは仕方ないとして、なかなかいい店だった。
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ナカムラ （Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp
URL: http://furoyanoentotsu.com（風呂屋の煙突）
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