差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp> 
送信日時: 2012年8月4日土曜日 0:50
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 宝湯（蕨市塚越）
ナカムラです。
今日（7/15）は、「宝湯（蕨市塚越）」に行ってきました。 西川口駅（京浜東北線）から、0.8キロ、10分くらいです。
梅雨は明けていないはずだけど、夏の暑い日差し。。。大宮駅近くの「ナポリの下町食堂」で、ペペ ロンチーノの昼食。よく行く池袋店とは、メニューが全く違っていて、生パスタをウリにしている ようだった。生パスタは、さほど好きではない。少し期待外れ。その後、大宮や浦和を回って、昨 日、見つけられなかった白いワイシャツや浴衣などを目当てに歩く。
陽は、まだ高々。しかし、昨日から引きずる疲れもあって、早々に西川口の宝湯を目指すことにす る。
西川口駅脇のバラックを撮っていると、どこをどう見ても堅気とは思えないお姉さん達が、キツい
香水の匂いを撒き散らしながら右往左往している。神奈川県各所のチョンの間は、県警の不退転の
決意で、一掃された。同じく、西川口流のピンサロも壊滅させられたようだ。でも、風俗自体は、
この街に染み着き、潜んでいるようだ。
何故か、この辺り、新興住宅地という訳ではないものの、歩いて楽しくない町並みが続く。。。程な くして、用水路の傍らに建つ宝湯に辿り着いた。
周りに高い建物が無い。コンクリ煙突が聳える千鳥破風 の脱衣所を有する、威風堂々の伝統的木造の大型銭湯だ。
エントランスは、オリジナルが撤去され、ロビースペースと一体のタイル張りの直方体のものに変 わっている。
右手にあるエントランスには、屋号とともに”コミカ風呂”とある。コミカ風呂の改装にはよく出 会う。しかし、コミカ風呂を標榜する銭湯はかなり久し振りだ。
2段ほどの階段を昇り、小さな靴脱ぎにある、Sakura-G錠の下足箱に靴を入れ、自動ドアを入る。
赤い絨毯にフロント。典型的なコミカ仕様のロビー。入って一番目立つカウンターの角に、”サウナ 休止”とある。暑い日だったので、サウナを期待していた。少々がっかり。
脱衣所の広さは、3間四方。伝統的な銭湯ながらオリジナルは絶無。天井は煤けた石膏ボードに、
所々、雨漏りの染みが目立つ。壁はマーブル調のチープな壁紙が、やはり煤けている。夕方に向か
う時間帯で、照明も点っていない。脱衣所がもっとも暗く感じる時間帯。。。
ロッカーは、Sakura-3錠の島ロッカーが1つと、入口方のパーティションなどに幅が狭いものがい くつか。アナログ体重計は、表示板が膝の高さのAsano。その他、ベンチがあるくらいで特筆する ものはない。
浴室は、幅3間、奥行4間。天井は無粋なプラ板張り。この天井を見る度に、こんな改悪がどうし て必要なんだろうと思ってしまう。確かにペンキよりもメンテナンスが楽なんだろうけど、失った ものが大き過ぎる。
島カランは1つでカラン数はセンターから6・6・6・0。
浴槽は、奥壁から外側の脱衣所側まで、Ｌ字型に伸びている。奥壁側は広い主浴槽で、湯温は42度 くらい。設備は、7点座ジェット×2と、バイブラ。この座ジェットは、座高が極端に低い人用で、 小生のような胴長体型にとっては、どうやっても”半身浴”にしかならない。半身浴の座ジェット に初めて遭遇したということで何となく納得する。
外壁側には、高温湯42.5度、やや広い薬湯（どくだみ湯）41度、水風呂と並ぶ。
何と、水風呂の隣には、良さ気なサウナが元気に稼働しているではないか。”サウナ休止”とあった のでプラス200円を払っていない。後払いで使おうかなとも思ったけど、ご常連に咎められると後 味が悪くなるので、自重する。
ビジュアルは、奥壁にコミカ調の”ブロック絵”。淡い桃色を背景に、翼を大きく広げた3羽の丹頂 が、60度の角度で急上昇している図。「丹頂が昇る茜空」とでも言ったらいいのか、望遠鏡をのぞ いたような、そんな風景が描かれている。平板だけど、デザインとすれば悪くはない。
日曜日の夕方。洗い場には、ピークで10人位。土地柄、川口競艇の話なのか、「今日は取った？」 「ムラタで15,000円」「3日も連休なんだから、その分、稼がないとな」など、爺も若者も、戦果 のさぐり合いが続く。いい雰囲気があって、土地柄にも接することができて、楽しかった。
水風呂は賑わっていたものの、小生が上がるまで、サウナ客は居なかった。まぁ、フロントに「休 止」とあったのが影響しているのかも知れないけど。。。
17:50から18:00に滞在。ロビーのテレビには「笑点」が映っている。風呂屋でこれを見ると、明 日から始まる一週間を思い、どうしても憂鬱になることが多い。しかし、三連休で明日も休み。ト マトジュースを飲みながら”今日はそうでもないな”と自分の心理を分析していた。
そして、上がりの一杯は「ほろよい党」を目指す。来る時、見あたらないと思っていたら、該当の
場所は「テナント募集中」だった。一刻も早くビールにありつきたい。仕方なく、向かいの「一徳」
という居酒屋に入った。”24時間営業、年中無休”という、実に西川口らしい居酒屋だった。
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ナカムラ （Masayuki Nakamura）
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