竹橋/奈良原一高「王国」、品川/森山大道「遠野2014」 2015.01.31.
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高松次郎の展示と同時開催だった。
長崎の端島(軍艦島)がまだ石炭の採掘をしていた頃、その軍艦島の写真で華々しく登場した奈良原氏。ニコンから国立近代美術館に寄贈されたライブラリーの初期の作品の一部が公開されている。独自の企画力と卓越した撮影技術は際だっている。公開されてからもう半世紀にならんとしているけど、写真は全く色褪せていなかった。最近、氏の消息を全く聞かない。
森山氏は昭和51年に朝日ソノラマから「遠野」という新書版の写真集を出している。自身が乗っている列車の窓から後方の車両と過ぎ行く線路を写した写真が美しく、そして印象的だった。今回はその時以来40年振りの遠野行。写真展冒頭に飾られていた、やはり釜石線の線路が写っている写真が印象的だった。遠野の町に人が少なくなったと森山氏は呟いていた。
東西線の駅の中でかなりオリジナルのタイルが残っている駅だと思う。