差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2012年8月4日土曜日 0:52
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 竹の湯(新宿区改代町)

ナカムラです。

今日(7/20)は、「竹の湯(新宿区改代町)」に行ってきました。 神楽坂駅(東京メトロ東西線)から、0.6キロ、7分くらいです。

夕方、社員食堂で予め”残業食”という夕食を済ませてから出ようと考えていたけど、時間が無か った。19:40に会社を出て、途中、鮭のおにぎりを調達し、東西線の大手町駅へ急ぐ。

神楽坂駅は、3駅先、そして地下鉄なのに坂の上の駅。駅裏手に当たる赤城神社の脇に、今も「見 晴湯」という廃業ビル銭湯が残る。昔から見晴らしが良かったことが分かる。

新宿区の牛込地域は、反対運動があったため、江戸時代からの古い町名が数多く残っている。目的 の竹の湯は、築地町の急坂で高台を下り切った所、改代町にある。

昭和23年頃の創業。昭和50年代の初めに、今のビル銭湯に変わっている。「高城ビル」という、古 い大きなビルの1階に入る。大きな銭湯だ。向かいに町内会館があって、小さな稲荷祠があるのも、 長い歴史を持つ土地に相応しい。

入口には屋号とともに「高城」と記された、白い暖簾が揺れている。大きいビルなのでエントラン ススペースも広い。”さくら”と刻印された旧型錠の下足箱が、左右に沢山並んでいる。

自動ドアが開けば、カウンターに座る女将さんと相対する。脱衣所の一部を仕切ったかたちのフロ ントスペースだ。一見の客と見て、乾式サウナは有料だけど、スチームサウナは無料で使えること、 お湯はやや熱いこと、一番右の浴槽が電気風呂であることなどを細かく説明してくれる。

このビルの建築年を聞いたら、電卓で確認しながら教えてくれた。女将が高校生だった頃を基準に して電卓を叩いているのが、微笑ましかった。

脱衣所の広さは、3間四方。一部、フロントに浸食されているものの十分な広さ。浴室とを仕切る 建具の一部に木製のものが残っている。昭和50年代初頭、ビルの建具に木製のものが使われていた のだろうか。。。

島ロッカーはなく、3方向にSakura-3錠と松竹シリンダ錠混成のロッカーがある。クーラーも入っ ているけど、梁に取付けられた旧型の扇風機が、昔ながらの轟音を発している。その他、旧型マッ サージ機、大振りのHokutowのアナログ体重計、森林浴発生装置(非稼働)がある。

乾式サウナ室は、脱衣所側面、浴室とは独立して増築されている。快適そうなサウナだったけど、 新宿区のサウナは価格カルテルでお高いのと、同湯には無料で使えるサウナもあるので見送った。

浴室は、幅3間、奥行4間。さらに、外壁側1間ほどが増築されているようだ。島カランは2列で、 カラン数はセンターから3・5・5・6・6・0。床はユリ模様の白、カラン周りはサワーピンク色の大 理石模様、壁は多少黄ばみも目立ってきたシンプルな中判の白。典型的な古いビル銭の仕様だけど、 明るく、清潔で快適。

浴槽は、奥壁に沿って、ショルダーマッサージ&電気風呂、何らの仕掛けもない深槽、冷えた水枕 付の7点座ジェット×2&ボディマッサージ。お湯は、井戸と水道のブレンドをガスで沸かしている。 何れも43度弱。女将さんが言っていたようにやや熱めの設定。胡蝶蘭湯という薄紫色の薬湯だった。

さらに、外壁側の増築と思える場所に、水量豊富で、深い、勢いよく水が投入される水風呂がある。 快適至極な水風呂は22度くらいか。ゆっくりと水風呂を楽しむのに、丁度いい温度だ。

ビジュアルは、モザイクタイル絵。浴槽と奥壁の間に50センチほどの引きがあって、槍ヶ岳だろう か、雪渓とともに北アルプスの峰々が描かれている。奥壁は、額縁のような構造で、点いてはいな いけど、上部に白熱灯の照明、下部には庭石が配されている。浴室奥の浴槽側の蛍光灯を消し、モ ザイクタイル絵の白熱灯を灯せば、寛ぎに資する演出になるだろうと考えながら浸かっていた。

蒸し暑い日の水風呂が、ことのほか快適で、スチームサウナ、水風呂、浴槽、水風呂、スチームサ ウナ・・・と、何回も往復する。

金曜日の20:30から21:20に滞在。隣湯の金城湯が定休日という影響もあるのか、相客は10数人と 盛況。べん髪の若者など、土地柄も感じさせられる客層。歴史ある牛込地区の銭湯で、風格さえ感 じるビル銭湯だった。

外に出ると雨だった。あがりの一杯、坂の途中の「加賀屋」に惹かれる。地元十条の「斉藤酒場」 は、時間的に少し遅すぎる。結局、ビールをさっと飲んで切り上げられる、高田馬場の「餃子の王 将」に入った。

何度も書いたけど、この王将は、京都から関東進出を図った先兵たる店の1つ。昭和54年の頃、小 生が通う高田馬場の高校の校門前で、サービス券を配っていた。確か、6人前無料という大盤振る 舞いだったと思う。”山岳部の同僚にも宣伝するから沢山下さい”というようなイイコロ加減なこと は言ったかも知れない。難なく、サービス券の綴りを30冊ほどせしめて、火・木・土の部活の後は、 暫く王将の餃子、計180人前で胃袋を満たしていた。

まぁ、その後、餃子の王将が小生に使ったこの広告宣伝費を回収するに十分なくらいに、売上げに 貢献していると思う。それにしても、近年の高田馬場の王将は、焼きが下手だ。客の回転が勝って いるからだろうけど、今日は大瓶のビールも冷えていなかった。。。ガンバレ王将!

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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