差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2009年9月5日土曜日 1:04
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 竹の湯(荒川区町屋)

ナカムラです。

今日(9/3)は、「竹の湯(荒川区町屋)」に行ってきました。 町屋駅(東京メトロ千代田線他)から、0.2キロ、2分くらいです。

広島風お好み焼きのが気になっていた。ネットで調べても小生の行動範囲にそんなに多くある わけではない。そんな中で、町屋の「ひな」が記憶に残っていた。

夕飯に広島風お好み焼きを食べて、千代の湯か竹の湯に入ろうと会社を出た。

町屋といえば町屋斎場。町屋にはいろんな側面があるんだろうけど、どうしても、斎場に町の 印象が引きづられてしまう。

竹の湯は、その町屋斎場の真ん前にあって、斎場の帰りに何度かその簡素な佇まいを眼にはし ていた。初めて見る千代の湯の外観もレトロ系銭湯としてなかなかだったけど、裏ぶれオーラ が強く出ている竹の湯に強く惹かれた。

同湯の建物は斎場に面する車道に沿って建っている。入口はそこから脇道に入って、20メー トルくらいの花道があって、その奥にある。入口には屋号を記した幟型の広告看板とその下に 「薬湯」という独立した行灯が傾き加減で取り付けられている。古いコンクリ煙突や黄土色が はげた塀といい、場末で裏ぶれている。だんだん気分が高揚して行く。。。

戦後直ぐの建物らしい。エントランス部の小屋根や、それに続く脱衣所屋根もトタン屋根のよ うだ。ただ、入り口周りから脱衣所、浴室に至るまでこまめに清掃がなされ清潔度は高い。

松竹錠の下足箱に靴を放り込み、開け放たれたドアを通ると、番台を裏返したようなフロント になっている。同湯には乾式サウナがあるけど無料なので450円だけを払う。

脱衣所の広さは幅3間弱、奥行3間ほど。天井の格子の数を数えれば、若干、女湯の方が広い ようだ。天井は折上格天井。折上部は漆喰で埋められ、格子と鏡板は白ペンキで塗られている。

冷房がかかっているものの、前庭へのガラス戸は全開で、その小さな庭に広がる大きな庭池と、 脱衣所が一体となっている。

辻堂・不動湯と比べるのは何だけど、脱衣所空間と庭池が一体となった心地よい雰囲気と居心 地の良さが同湯の最大の持ち味だろう。冬に訪れたら全く違う印象を持つかも知れない。

ロッカーは外壁側と中央に島ロッカーが1つ。その他、洗濯機が1台とアナログ体重計、ビー ルも入った飲料充実の冷蔵庫がある。

浴室は、幅3間弱、奥行4間ほど。白とブルーに塗り分けられた木板には年輪のように塗装の 皮膜がでこぼこしている。問わず語りのように長い歴史を示している。

しかし、それ以外に古い部分はない。島カランは1列でカラン数はセンターから5・6・6・ 3。床はパール色の星形のもの。男女境や浴槽の立ち上がりは白を基調とした大判タイルでい くつかワンポイントのデザインが施されている。

浴槽は奥壁に接するかたちで、センターか、ら薬湯で「別府カルシウム」という白濁の湯に赤 色と白色のスポット光が当てられている。中央が6点座ジェット×2、外壁側は赤ランプにと ジェット。お湯は、全てではないけど、井戸水を主体としている。さすが荒川区は井戸水銭湯 王国。浴槽には珠のような清澄な湯が溢れている。

外壁側脱衣所方に無料乾式サウナがある。ややボロになっているとはいえ、無料で提供してい るのは素晴らしい。ただ、小生がの滞在時間中に利用している方はひとりだけだった。温度も 銭湯のサウナにしては高く本格的といっていい。水風呂が無いが、そこまでの贅沢を望んでは いけないだろう。その代わりではないだろうけど、カランや2つある立ちシャワーの水がすこ ぶる冷たい。

ビジュアルはない。奥壁のトタン板が白いペンキで塗られている。イニシエの時代には富士山 が描かれていたのだろうか。

木曜日の21:00から21:30に滞在。最初いた数人の相客がいっぺんに上がって、後は閑散とし ていた。

上がりはスーパードライ230円。小さくてもなななかいい庭を眺めんがら縁側の縁台に座って ぐびぐびやっていた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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