差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年12月4日土曜日 23:52
宛先: 銭湯ML
件名: 瀧乃湯(鎌倉市御成町)

ナカムラです。

今日(12/4)は、鎌倉の「瀧乃湯(鎌倉市御成町)」に行ってきました。
先週、前を通ったら、廃業が1年延び、でも延長もこれが最後である旨の貼り紙があり、気になっていた。

今日は、大船からバスに乗り、朝比奈の切り通しを越え、さらに天園峠に上がり獅子舞を下るという長丁場でした。
お目当ては鎌倉の紅葉ですが、今年は台風が多かったので、外れ年、散々の年のようです。
午後からは雨という天気予報もあり、紅葉ピークの鎌倉にしては、驚くほど人通りがありまでんでした。

さて、疲れた足を引きずって、瀧乃湯。
地元、戸塚の銭湯以外で、最も多く通っているお気に入りの湯。
脱衣所、浴室ともそれぞれ裸電球が1灯づつ点るだけどいう、この世のもととは思えない空間がある。

同地は、もとは古い埋立地らしく、昭和5年に同湯が建てられた時は花畑。
施主は横須賀の人で、大工と下足箱、ロッカー、窓の桟棟を手がけたのは同じ通りに住んでいた指物師。
建前の時は、横須賀から毛槍を先頭とした行列が組まれた。

でも、H18年3月の廃業が確定し、その後はマンションが建てられるとのこと。
この建物と同い年の女将は、昭和21年から同湯を引き継いでいる、気風のいい人。

深浅2槽の湯はともに熱い実母散湯。
今日は心持ち温度が低かったかな。

ペンキ絵は新世美術の富士山。書き直しを依頼中らしいけど、描き手が一人になり、年内は無理らしい。笹野三代も、先代は亡くなり、三代目はペンキ絵から離れたらしく、二代目が一人で描いている。
初代の「松の湯(横須賀市佐野)」富士は素晴らしかった。また、見にいかなければ・・・。

土曜日の夕刻、大雨ということもあり、17:30から18:00過ぎまで誰も客が来なかった。
番台は忍耐修行の場よと女将は笑っていた。

下足箱の上にこんな額がある。
気に入っている。

長寿の心得
六十才は人生の花
七十才で迎えが来たら 留守だといえ
八十才で迎えが来たら 早すぎるといえ
九十才で迎えが来たら 今手がふさがっているといえ
百才で迎えが来たら 時期が来たらぼちぼち考えるといえ

庭にあった木が無くなっている理由を問うと、
廃業は、結果的に延びているけど、廃業に合わせるように1年くらい前に急に枯れたらしい。
モミジの木。今年は外れ年だけど、あれば色付いていたと思う。

































廃業最後の延長の告知





近くにはこんなに素敵な病院がある