差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2004年11月6日土曜日 11:09
宛先: 銭湯ML
件名: 天満湯(川崎市幸区)

ナカムラです。

今日(11/5)は、「天満湯(川崎市幸区)」に行って来ました。
川崎駅(JR東海道線)から、市営バス29系統(上平間行)で「天満天神社前」まで10分程度です。
降りるとすぐです。

屋号の由来でもある天満天神社は、室町時代からの歴史があるらしいけど、思ったよりも小ぶりのものだった。
鳥居の両脇の、ポールポジションの玉垣は、「東芝」。
すぐ近くに東芝の工場があり、ここら辺は、東芝の城下町なのかも知れない。

近くには市営古市場アパート。
今は鉄筋の団地だけど、40年近く前、父の親友がここに住んでいたので、訪れた記憶がある。
木造の家に小さな庭があって、父の友人の子供に近くの駄菓子屋に連れられ、楽しかったのを覚えている。

さて、天満湯。
バス通りに蛍光灯を仕組んだ看板が煌々と立っていて、同湯は、私道の奥にある。
昭和33年築の伝統銭湯。多少草臥れた姿がライトアップされていている。

入口は破風屋根の黒瓦。
向かって左側の男湯側にコインランドリー、後ろにコンクリの煙突が薄っすらと浮かんでいる。

暖簾をくぐると、「いらっしゃいませ」の音声。
写真を撮っている身にはドキリとさせられるし、これはあまり好きではない。

番台は前面がカーブした新建材のもの。結構、高い。
脱衣所は、幅2間、奥行2間半がオリジナルで、外壁側に1間弱増築されている。
恐らく、庭だったんだろう。

天井は、平格天井。天板はクーリーム色のものでさほどの風格はない。
男女境も昭和中期的な新建材で趣きには乏しい。
入口方はガラス戸になっているけど、その向こうにはコインランドリーの外壁と通用口があるのみ。

ロッカーは、SakuraVのシリンダ錠、20個の島ロッカーと、増築部の外壁側にはSakuraUの板鍵のロッカー。
アナログ体重計はTANAKAのもの。その他、ぶら下り健康器、ステップマシンなどの機器がある。

この脱衣所で一番古いものは現役の柱時計かな。
中型の銭湯につき、あまり大きくはないけど、磨きこまれた振り子のガラス扉には「天満湯」と書かれている。
次は、男女境に鎮座するテレビかな。
昭和中期的な木目調のもので、画面は正常な発色をしていないし、画面にノイズが走っている。

浴室は、幅2.75間、奥行3間半ほど。
天井は3段型というか、カーブした幅1間のウィングの次に、1間弱の斜め直線のウィングがある。
こっちも増築かなと思ったけど、親爺に聞いたらオリジナルらしい。

中型銭湯ながら島カランは2列。カラン数は、センターから4・3・5・5・5・4。日の丸扇の刻印のある丸みのある旧型。
センターに立ちシャワーが2機。

外壁側に遊園地の観覧車のようなガラスのボックス型のサウナがある。
弥生湯(川崎市幸区)、吉野湯(茅ヶ崎市)で、脱衣所に置かれた1人用の木製のボックス型を見たことがあるけど、こんなのは初めての遭遇。
80度の遠赤外線の低温サウナ。ラジオがぶら下っていた。2人が限界かな。

浴槽は深浅2槽。
浅槽が、バイブラ、座ジェットと電気風呂で41度くらい。
深槽が42度くらいで、底から緩やかに気泡が立ち上っている。

ビジュアルは中島師の「河口湖」。
薄雲をまとった秀麗な富士が描かれている。
中型の銭湯だからか、ペンキ絵が少し低い位置、手前にある。
心持ち細部まで眺められた感じがした。

帰り際に裏に回ったら、裏にも蛍光灯を灯した路上看板が立っていた。





裏口からの小道


天満天神社


川崎駅