差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年7月9日金曜日 23:35
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: テルメ末広(北区志茂)

ナカムラです。

今日(7/3)は、「テルメ末広(北区志茂)」に行ってきました。 志茂駅(東京メトロ南北線)から、0.5キロ、5分くらいです。

赤羽駅から歩いて行くと、赤羽スズラン通り商店街、志茂平和通り商店街、志茂七溜商店街と 続く、3つ目の商店街が尽きるあたり。荒川畔にも近く、駅からは1キロほど。

同湯は、鹿島湯(昭和12年創業)の支店として昭和27年の築創業。赤羽の区画整理で鹿島湯 が廃業した後、今はここだけが残っている。脱衣所のKeihokuのアナログ体重計に「末広湯」 という同湯の古い屋号があった。

伝統的木造銭湯ながら、木材の質感や障子などを使って、和風のなごみを演出している。

ロビースペースを広めに取り、その分、3間幅の脱衣所の奥行きを削っている。しかし、上部 で繋がる構造にして、双方の圧迫感を緩和させている。さらに、男女境の上に、障子という和 の素材で緩やかに男・女湯の空間を遮っている。

浴室は、幅3間、奥行4間。天井は2段型。木板に白いペンキ塗りで、そこには一点のくすみ もない。壁のタイルは白の大判のもので、一部にデザイン的な模様がレリーフ様に刻まれてい る。床は百合の花のようなデザインのもの。いずれも清潔度はかなり高い。

島カランは2列で、カラン数はセンターから7・5・5・3・0。センターの壁にはサウナ用のバ スタオルを掛けるためのポールが渡されている。簡素ながら実用的な設備だ。

浴槽は奥壁に接していて、センターから高温槽、泡の白い入浴剤が投入された主浴槽、ガラス で仕切られた露天風呂がある。高温といっても42度くらい。主浴槽は円形ジャグジーとボディ マッサージの設備がある。

同湯の敷地は狭く、外壁と塀の間は50センチくらいしかない。そのため、露天風呂は、岩風呂 が室内に食い込む形での設置されている。しかし、内部との箱型の境は、温室のようなガラス 室で、景観上、内外が一体となっている。そのため、内外どちら側からも広さを感じる。ガラ スの掃除が大変そうだけど、狭いなりの知恵と工夫に感心させられた。

更に外側の島カランと外壁に挟まれて薬湯槽と水風呂がある。朝鮮人参配合の宝寿湯の薬湯は 安息にいい。水風呂は井戸水。冷た過ぎず温過ぎず22度くらいか。蒸し暑い日にゆっくりと入 っていられる好きな温度だ。

ビジュアルは、奥壁に、皿に盛りつけた焼き魚を並べたような曼陀羅状のデザインタイル画。1 メートル四方のものが2つある。

上がりは、別荘のような雰囲気のロビーで瓶牛乳を頂いた。まるます家に行くのでビールは控 えたけど、スナック系のつまみがガラスケースの中に並んでいる。そしてインターネットに繋 がったPCが2台あって自由に利用できる。

土曜日の18:00から18:50に滞在。小学生の6人連れなんてのも騒いでいる。混雑というほど でもないけど客が多い繁盛店だ。今回はサウナはパスしたけど、またやって来たいと思わせる優れた銭湯だった。

そして・赤羽・まるます屋。一階のカウンター席しか経験がなかったけど、今日は初めて二階 に通された。建物自体は戦後の物だろうけど、昭和30年代の料理店の雰囲気が濃く残っていた。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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赤羽スズラン通り商店街
※北区の商店街


志茂七溜通り商店街 〜七つのため池があったらしい


我が家でささやかにブレイクしている「ミスズ洋菓子店」


赤羽の風俗街