差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2005年2月8日火曜日 0:22
宛先: 銭湯ML
件名: 東海館(伊東市松原町)

ナカムラです。

今日(2/5)は、伊東温泉の「東海館(伊東市松原町)」に行ってきました。
伊東駅(JR伊東線)から、0.6キロ、8分くらいです。

昭和3年築の木造3階建。
昭和24年に増築した、5〜6階に位置する望楼がある。
異彩を放つ建物。何回が伊東に来ているけど、気になっていた。
旅館は平成9年に廃業し、改修・復元工事を経て、観光施設として無料で公開されている。

浴室が開放されていて、500円で入浴できる。
松原温泉 松原25号 泉温26.3度。
アルカリ性単純泉。加熱して供給している。

浴室は、幅3間、奥行2間半くらいの広さ。
奥壁に一部接するかたちで、円形の浴槽が掘り込まれている。
小さな窓があるだけなので、湯気が立ち込めている。

カランは窓側に3つ。
桶と椅子は木製のものが置かれている。
焚き出し口が凄い。当初からのものらしいけど、石を彫り込んだ唐獅子。
地元の職人なのか、森田東光という人の作品らしい。
まぁ、この焚き出し口以外は、古いものがない。

この観光施設のHPには、地元写真家が撮影した、東海館営業中の写真が掲載されている。
どうやら、浴室はかなり手が入れられているというか、この焚出し口以外はオリジナルのものはないようだ。

強いていえば、風呂の形状が、オリジナルを模しているというくらい。
ひよっとしたら、浴室の配置も変っているのかも知れない。
レトロファンとしては、少し残念。

湯温は42度くらい。
柔らかい湯ではあるけど、温泉としての、浴感というか特徴は感じなかった。

脱衣所も、右から「キユラシ」と書かれた古い鏡が残されているほかは、新しく特徴はない。
脱衣所入口の外に寺岡式のイカツイアナログ体重計があった。
なんか、モニュメントを残しているという、空々しさがある。

土曜日の16:30から17:15くらい浸かっていたけど、ずっと小生一人だけ。

温泉はさほどの特徴はなかったけど、建物は凄い。
一見の価値は十分にある。無料だし。


















































東海館のHPより
地元写真家・田畑みなお氏撮影