東海湯（大田区池上）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年9月9日土曜日 19:07
宛先: 銭湯ＭＬ
件名: 東海湯（大田区池上）

ナカムラです。

今日（9/8）は、「東海湯（大田区池上）」に行ってきました。
池上駅（東急池上線）から、０．１キロ、１分くらいです。

２１：００退社。金曜日なので、設備充実の銭湯がいい。
月島温泉、ゆ～シティ蒲田、櫻館･･･などが頭をよぎる。でも、新規先を優先。時間も遅いので、駅から近い「東海湯｣に決定！

構内踏切が残り、シブい木造駅舎の池上駅を出ると、直ぐという感じ。
前面の道路よりも、後方の道路の方が幅が広い。そのためか、後方にも行灯型の｢東海湯｣との縦型の看板がある。

煙突は油井型。木造、黒瓦の伝統型銭湯。しかし、入口部分は、箱型のフロントスペースが増築されていて、かつてあっただろう、千鳥破風黒瓦といったような入口部分はない。

以前見たときは、入り口上の｢東｣｢海｣｢湯｣の、右か左の電灯が切れていて同湯の行く末が気になっていたけど、今日は元気に点いている。暖簾を潜ると下足スペースは余裕のある広さ。錠は松竹。

自動ドアを通ると青い絨毯敷きのフロントスペース。
物静かというか元気がない女将に｢サウナとで｣というと。｢うちはスチームなので｣と･･･。４３０円だけを渡す。
大田区では、スチームサウナでは追加料金が取れないということのようだ。

この独立フロントは、前面の道から見た奥行きが２間ほどと、かなり広いフロントだ。かつては、前庭がそこそこ広い銭湯だったんだろう。
ワイドプラズマテレビに、新型マッサージ機３台、立派なソファーにテーブル。スペース面での余裕のせいか、設備もそこそこ充実している。

しかし、同湯は、脱衣所に入る前から、いわゆる銭湯臭さが強い。この銭湯独特の臭気が何故のものはか知らないけど、気になる程度に、臭気が漂っている。この傾向は、脱衣所でも同じだ。

脱衣所は、幅３間半、奥行３間程度。天井は折り上げ格天井で、凹凸での模様が入った上質の白いクロスが張られている。天板の一部には日本画が描かれている。大黒柱と梁は、太く、かつ、張り物だろうけど、木目が整った木材が使われている。まさしく鈴和建設の施工だ。

ロッカーは、島ロッカーと、男女境側および入口方にある。茶色の木目調のもので、錠は松竹シリンダ錠。その他、ＨＯＫＵＴＯＷのアナログ体重計。テーブルと万能台。１４インチの小型テレビ、旧型マッサージ機などがある。

浴室は、幅３間半、奥行４間の大型銭湯。天井は２段型。ブルー、緑、白と三色に塗られたド派手な天井だ。品川区の銭湯にいくつかあるけど、なんか意味はあるのか･･･。少し、落ち着かないカラーリングだ。

島カランは２列で、カラン数は、センターから４･５･５･４･０･４。カランは日の丸扇の刻印がある取っ手が茶色のもの。センターには冷･温の立ちシャワーが２機ある。

カラン台の上に、大型ポンプ式のリンスインシャンプーとボディーソープのボトルが置いてある。｢ＡＭＥＲＩＣＡＮ　Ｆｏｍｕｌａ｣とかなんとか書いてある｢非売品｣という、何やら怪しげなもの。小生は、持参の固形の１００％純せっけんで、頭も身体も洗うので、試してみなかった･･･。

浴槽は２槽。やや大型の円形浴槽とバイブラの浅槽。円形浴槽には、２穴ジェットにより、渦を巻く構造になっている。内側には、品のいいブルーまだらのタイルがはられ、湯も清浄で柔らかい感じがする。

同じ水道水でも焚き方で湯の感触は大きく変るという。赤ちゃんの湯は藁で焚けという言葉があるらしい。赤ちゃんの柔肌に合う、落ち着いた湯が沸かせるのだろう。銭湯でも、重油と薪では明らかに感触が異なるし、大鋸屑ならば、薪よりもさらに柔らかい湯になるようだ。また、時間をかけて沸かした湯ほど柔らかいという。米をたくのと同じように、湯を沸かすにも、職人のプロの技がある。

外壁の外に幅１間弱、長さ２間のスチームサウナがある。大型ながら、御影石の上に置かれた木のスノコは４人分しかない。縦長で、足元が広い、少し変なスチームサウナだ。清潔だけど、スチームサウナ独特の臭いが少しある。

ビジュアルは、奥壁に椰子の写真をプリントしたものが貼ってある。ないよりいいけど、モザイクタイル絵よりも満足度としては落ちるかな。新しくて、いい写真ならば、感じ方は異なるのかも知れない。

２２：００から２３：００に滞在。相客は７～８人。後半に人が増えてきた。スチームサウナを使う客はいなかった。

あがりは、スーパードライ２５０円。ソファにどっかと座って、ワイドテレビを眺めるのは悪くない。相変わらず銭湯の臭いは感じるけど、実にオーソドックスな銭湯だった。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
メイン:masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp　　
URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ （風呂屋の煙突）
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油井型の煙突

構内踏切が残る趣がある池上駅旧池上電気鉄道は、大正１１年より蒲田駅から順次路線を建設し、昭和３年に五反田まで到達している。恐らく、現在の駅舎はその頃のものだろう。	古風な居酒屋。階がお座敷。
ホーム屋根の骨格は木造	造り付けのベンチも古風だ