徳の湯（横浜市神奈川区西神奈川町）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2007年1月6日土曜日 12:30
宛先: 銭湯ＭＬ (sento-freak@kt.rim.or.jp)
件名: 徳の湯（横浜市神奈川区西神奈川町）

ナカムラです。

今日（1/5）は、「徳の湯（横浜市神奈川区西神奈川町）」に行ってきました。
東白楽駅（東急東横線）から、０．１キロ、１分弱くらい。駅から見渡せます。
今日は、会社帰りなので、東神奈川駅(京浜東北線)から北上し、こちらからは０．７キロほど。

暮れから正月にかけて風邪を引いてしまった。遅ればせながら、本日が平成１９年の初湯と相成る。社員食堂の｢残業食｣の営業は、来週からなので、途中の｢松屋｣で、豚生姜焼定食５００円で腹ごしらえ。昨日は幸楽苑のラーメンだった。年始から、結構、いつも通りだ･･･。

京浜東北線の東神奈川駅と東急の東白楽駅は意外に近い。横浜上麻生道路を北上すると、程なくして、東白楽駅にぶつかる。４車線の道路を跨ぐガード上が、駅の伸延とともにホームとなっているので、少し異様な駅だ。駅前の通りを少し入ると直ぐに同湯がある。ガード駅が直ぐに見渡せる、駅至近の湯だ。

近年建て替えられた３階建てのビル銭湯。銭湯は新しくなってしまったけど、同湯を取り囲むように、現役、退役の飲み屋がある。まさに「銭湯的風景」が残っている。

入口には正月飾りが下がっている。入り口脇にはコインランドリー。寒いせいか、洗濯中のじいさんが所在無げに行ったり来たり･･･。写真を撮っている小生を不思議そうに眺めている。

自動ドアを入ると、さほど広くない靴脱ぎスペースがあって、茶色アクリル扉の下足箱。錠は松竹板鍵。入浴料は、自販機で入浴料４３０円とサウナ代１００円の２枚のチケットを購入する方式。

フロントへ進むと、いかにもお風呂屋さん的な若女将という、丈夫そうな方に、下足札を召し上げられ、サウナ室の引っ掛けキーを頂く。

そして、浴場組合の新年キャンペーンの三角くじを引かせてもらう。若女将が開けてくれた。何も書かれていない(ハズレ)･･･。参加賞か何かあるのかなと、若女将の顔を見ながら、ぼけっと立っていると、そんなものは無いらしい。４等シャンプーセット１２００名、５等タオル１２００名。これくらい当たらないのかなぁ･･･。今年の運勢も平年並みのようだ。

同湯は１階が男湯。２階は椅子式の飲食スペースと女湯がある。

脱衣所は幅２間半、奥行３間。天井高さは１間と２／３といったところ。壁紙が煉瓦積をプリントした安っぽい感じのもので、やや雰囲気に合っていないかな･･･。壁側にある松竹シリンダ錠のロッカーは下段が大きなスペースのもので使い易い。白、グレー、濃いグレーというカラーリングもまぁまぁだ。

その他、新型マッサージ機、Ｙａｍａｔｏのアナログ体重計などがある。コイン式のドライヤーの他、変ったものがあった。２０円で３分使える、持込用ドライヤー用のコンセント。持込ドライヤーの使用禁止というのはよく見るけど、銭湯でコンセントの時間貸しというのは初めての遭遇だ。

浴室は、幅３間、奥行７間のかなりの大型だ。その後ろには奥行き２間の露天風呂スペースがあって、別に２間四方のサウナ室と数人は入れる備長炭の大きな水風呂スペースが別途ある。

天井は脱衣場と同じく１間と２／３くらい。島カランは横置で7･7･７。カランは日の丸扇の刻印がある砲筒型のもの。酔っ払って、洗い場でひっくり返っている相客がいたりする。ここらの地域、段々と垢抜けてきたとはいえ、さすが横浜の下町だ･･･。

浴槽も広い。幅２間、奥行４間ほど。小さめの横須賀銭湯なら、脱衣場と浴室全体を合わせたくらいの面積がある。そこが、石玉製の焚出し口＆赤外線ランプ×２の白湯槽、デンキ風呂、寝湯×３、座ジェット×２、水深１．２メートルの歩行湯に区切られている。構造は｢幕の内弁当｣式なんだけど、広大だ。

ビジュアルは、葛飾北斎の富嶽三十六景「甲州石班沢」の写真をタイルに焼付けたもの。その傍らの壁に｢ぶら下がり器｣なる頑丈なステンレスのＵ字管が壁に設置されている。かのぶら下がり健康器は使う人も無いのに、脱衣所で歴史的なる物として見かけるけど、これは最近設置されたもの。どういうセンスをしているのか･･･。小生がフルチンでぶら下るという、オゾマシイ光景が頭をよぎり、試す勇気はなかったけど、案外に爽快なのかも知れない。

露天は、幅３間奥行２間のスペースに石張りの「人工温泉」がある。塩化物泉らしいけど、さほどの浴感はなかった。奥にある打たせ湯が少々騒々しくて、静かに露天に浸かるという雰囲気ではない。夜の露天は静かな方がいいかな。

同湯は、設備としては、新しいしさしたる問題はない。でも、金曜日の２１：２０から２２：５０に滞在したけど、なんか落ち着かないというか、癒し的な潤いがない感じ。照明が昼光色の蛍光灯なのと、体育館みたいに広い浴室に、どことなく設計上の遊びがないからだと思う。

上がりは、１階でビールの自販機を探すが見当たらない。尋ねると２階とのこと。自販機はなく、生ビール販売があって中ジョッキ４５０円とチーカマ５０円を頂く。

飲食スペースは空いている。後で、珍しく空いているねと店員に声を掛けて３０代の女性が入ってきたのを皮切りに、女性客ばかりでテーブルが埋まっていく。時間帯のせいか、若い女性が多い。おしなべて、ビールではなくウーロン茶を飲んでいるのが意外だった。

新しくて非はない実用的な銭湯。しかし、少し潤いがない。まぁ、日曜日の夕食前などに来れば、また違った印象になるのかも知れない･･･。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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