差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年5月8日土曜日 7:51
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 富の湯(板橋区東新町)

ナカムラです。

今日(4/28)は、「富の湯(板橋区東新町)」に行ってきました。 上板橋駅(東武東上線)から、0.5キロ、5分くらいです。

上板橋駅は初めて降りる駅。裏口と思われる南口を降りると餃子の王将がある。これだけでい い街だと思ってしまう。南口銀座商店街もなかなかいい感じ。「寿湯」の隣のレトロ洋菓子店「ア ルル」でクッキーなんかを調達しながら道を進む。

住宅街に同湯を中心に数軒の飲食店が並ぶ。21:00という時間もあって閉まっている店ばかり だけど、それは時間のせいばかりではない感じもする。

隣駅・東武練馬の北野湯もそうだったけど、同湯も同じような脱衣所が箱型のモルタル造の銭 湯だ。

暖簾を潜れば正面に傘を突き差す式の傘入れ。昼過ぎまでかなり強い雨が降っていたので、手 持ちの傘を入れる。湿った靴は「さくら」と平仮名の刻印がある旧型さくら錠の下足箱へ。

番台は木目シールながら四角の番台。番台の主はかなりのご高齢で、スタンプ帳を差し出すと、 何度も丁寧にスタンプインキを付けてくれて、ゴム印を貸してくれた。すべてが無無言の中で の進行ではあったけど。。。

脱衣所の広さは幅3間半、奥行3間ほど。天井は白くフラットな天板。さほど古いものはない。 床もニス塗りで綺麗に光っている。

同湯のひとつの見所は、前庭だろう。頑丈そうな木製のガラス戸を開けると華奢な縁側があっ て、大きな庭池と石橋、それを囲むように植栽がある。今日は雨降りだったので、雨に濡れて 緑が潤っている。

浴室は、幅3間半、奥行4間ほど、天井はウィング部がカーブした2段型。大きな空間は、明 るい脱衣所と比べ照度が少しばかり低くどことなく幽玄な雰囲気がある。

島カランは1列で、カラン数はセンターから6・4・4・6。カラン台は御影石、床のタイルも新 しいものに更新されている。

浴槽は、奥壁に接するかたちの深浅2浴槽。浅槽は、2穴ジェット×2のシンプルなもの。深槽 はやや白濁した薬湯槽になっている。温度はいずれも42.5度程度くらい。

ビジュアルは奥壁に中島さんの富士川と思われるペンキ絵。H21.9.17.に描かれた古くはない絵 ながらくすみが目立つ。暗いせいもあって余計にそう感じる。

そして、大きなペンキ絵だけど、何と絵の中央に蛍光灯の照明器が設置されている。絵はそれ を避けて描かれている。こんなのは初めてだけど、プロは何も無かったように処理し、違和感 もない。さすがだけど、照明器が多くもない暗目の浴室で、敢えてペンキ絵の真ん中に蛍光灯 を設置しなくてもいいと思うが。。。

ビジュアルは、さらに男女境に熱帯魚のモザイクタイル絵がある。見慣れているものだけど、 かなり古めかしい絵柄ではある。

上がりの一杯は近くの「かっぱ寿司」。寿司屋なのに日本酒を置いていないことに先ず驚かされ る。初めての体験だ。さらに、「特急レーン」なる新幹線の模型があって、タッチパネルで注文 した寿司はその新幹線が運んでくる。面白かったけど、日本酒が無いことや、寿司の味は、ま ぁ誉められるほどのものではなかったかな。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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