豊島湯（北区豊島）

差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2010年11月13日土曜日 0:40
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件名: 豊島湯（北区豊島）

ナカムラです。

今日（11/7）は、「豊島湯（北区豊島）」に行ってきました。王子駅（京浜東北線）から、1.1キロ、15分くらいです。

日がな日曜日の午後。盛岡、宮古、釜石、大船渡、遠野、花巻、北上の銭湯の近況をチェック。すると、入りたかった花巻・末広湯は廃業。宮古・不動園（銭湯）も昨年の6月に廃業、じきに建物も取り壊す予定という。この地方の銭湯は定休日が月曜日というケースが多いようだ。営業時間は短い。珠玉の銭湯と想い描く、遠野・亀の湯や北上・玉の湯に入るのは距離以上に難しそうだ。。。

この季節17:00前には暗くなっている。風呂と湯上がりの一杯を求めて、王子駅までバスで出る。

王子駅からの往路は歩いて行ったけど、駅から都バスもあって、停留所で2つ目くらい。駅から隔絶された地域でバス通りを折れ、アーケードが赤テント張りという「豊島中央商店街」が延びている。その商店街の入口近く、信用金庫の隣に同湯はある。

油井型の煙突。千鳥波風＆唐破風のファッサードを有する昭和32年築創業の伝統的木造銭湯。商店街の赤テントという簡素なアーケードも、同湯の唐破風を避けるために、同湯の所では独特の形状をしている。

左右はコインランドリー。その中央を見て驚いた。何と入口の奥に虎の剥製がある。最初はぬいぐるみかと思ったものの触ってみると本物の虎の毛並み。そして、虎の牙に靴べらがぶら下がっているのは何ともユーモラスだ。

入口の右手に傘を突き差す式の傘入れ。奥につながる右手に赤字と黒字で数字を記した松竹錠の下足箱がある。

中に進めば、肘木で支えられた豪華な折上げ格天井の脱衣所。天板が白ペンキ塗りなのがもったいないかな。現在はそんな脱衣所を三分割し、中央をロビースペースに充てている。フロント式に変わったといえ、それはかつて番台があった位置に置かれている。

オリジナルの脱衣所スペースは3間四方。ロッカーは外壁側と入口方の壁に松竹錠シリンダ式のものがある。その他、木製ベンチと縁台、血圧計、Yamatoのアナログ体重計などがある。ロビースペースに幅1間ほどが取られているのであまり広くはない。

浴室は、幅3間、奥行4間弱。表の豪壮な雰囲気からすればやや奥行きが少ない感じがする。天井は2段型で梁などは白木のまま丁寧に維持されている。一見して、明るくいい浴室との印象を受けた。

島カランは2列で、カラン数はセンターから4・4・4・5・5・5。床のタイルは足触りのいい厚手のもので、白とグレーの市松模様で張られている。

浴槽は奥壁に3槽。外壁側から、ぬる湯＆電気、バイブラ、8点座ジェット・ボディマッサージ・縦2穴スーパージェットという構成。ぬる湯は40度強、バイブラが43度くらい、設備系浴槽は42度くらい。すべて井戸水を薪で沸かしているけど、電気だったり、激しく泡立っている浴槽ばかりでよく分からなかった。。。

そして、同湯には無料のスチームサウナがある。男女境脱衣所方に幅半間、奥行1間程度のもの。ややぬるい感じのものだった。そういえば、最近あまりサウナに入っていない。。。

ビジュアルは、奥壁一面に絵付けのタイル絵で、絵柄は白糸の滝のような図。女湯を含めて幅一杯に滝が描かれている。さらに男女境にはインコが描かれたタイルが何枚かはめられている。

日曜日の19:15から20:00に滞在。相客はずっと1人だけだったけど、入れ替わりで2、3人入ってきた。空いている時間帯なんだろうけど、立派な銭湯の割に寂しい客の入りだった。

上がりは森永の牛乳120円を頂く。

家を出る時には、久しぶりに王子のインド料理店「インドのライオン」をイメージしていた。しかし、商店街の入口近くの「とん平」なる赤提灯に、捨て置けないオーラを感じた。客も入っている。

古い2つの建物を連結して、カウンター＆テーブル席と入口が異なる座敷がある。おそらくレトロなんて言葉がない時代から照明は裸電球。イニシエの世界が広がっている。味はまぁまぁ庶民的なもの。しかし安さ驚愕の大衆居酒屋だった。

一見の客にも優しいご常連がいる店がいい居酒屋なのだという。そういう相方の基準にもかなう店だった。

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ナカムラ　（Masayuki Nakamura）
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