差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2006年7月9日日曜日 23:00
宛先: 銭湯ML
件名: 鶴の湯(横浜市旭区鶴ヶ峰)

ナカムラです。

今日(7/2)は、「鶴の湯(横浜市旭区鶴ヶ峰)」に行ってきました。
鶴ヶ峰(相模鉄道)から、0.1キロ、1分くらいです。

駅の向こうは、広大な更地になっていて、大型のビルの建設が進んでいる。
改札口のある側は、典型的な私鉄駅の風景で、駅前広場もなく、いきなり商店街で、コーヒーチェーンや持ち帰り寿司などの店がある。

同湯は駅至近である。恐らく、橋上駅舎から、同湯の煙突は間近に見えたはず。
クルマが通らないような商店が並ぶ細い道。スーパーの西友がすぐ近くなので、人通りも多い。そんな通りに、街に不釣合いになってきた、昭和30年築の古い銭湯。
同湯が出来た時は、向かいが戸建の市営住宅だったらしい。今は、ビルやマンションに囲まれ、取り残された孤島のようになっている。

油井型の煙突に青いトタン板の塀。入り口は、小道を少し入った奥にある。
小さな銭湯にしては、靴脱ぎのスペースが大きい。下足箱の上には「男湯」と書かれた、懐かしいホーロー看板がある。蛍光灯の照明器も昭和30年代している。
下足箱の錠は、旧型のさくら。よく見ると下2段は古い造作が残っていて、旧型のおしどり錠がついている。

番台へのサッシの戸を開けると、グレー木目調の新建材を張った、前面がカーブした番台。女将に400円を渡す。見ると、ご常連は番台脇のタオルを1つ取って脱衣所に進む。無料の貸しタオルなのだろう。そういえば、保健所の指導の違いか、神奈川の銭湯では貸タオルがあって、東京の銭湯では表立って貸タオルはない。

脱衣所の広さは、幅3間、奥行2間半ほど。天井は2間弱。番台と似て、やはりグレー木目調の新建材が張られている。質素というより、今ではだいぶシャビーな感じ。昭和中期の雰囲気が濃厚に残る空間だ。

ロッカーは、島ロッカーが1つと外壁側にもロッカーがある。外壁側の一部は常連の湯道具を置く棚になっていて、ぎっしりと詰まっている。それなりの大きさの棚に、目一杯詰まっている光景は特徴的だ。

その他、明治乳業の「スカット」のベンチ、Keihokuのアナログ体重計、梁の支柱には家庭用の扇風機が取り付けてある。冷蔵庫には、ビールをはじめ飲料が多く入っている。古い脱衣所ではあるけど、清潔な感じがする。

浴室は、幅3間、奥行3間半。天井はベースは2段型だけど、ウィング部にも梁がある、3段型といってもいい構造だ。
浴室にもスピーカーがあって、演歌を中心とした有線放送が流れている。明るいうちから湯に浸かって、演歌を聴く。それはそれで悪くない。

島カランは、タイルの衝立方式のものが1つで、カラン数はセンターから5・5・5・5。カランはWaguriの取ってが赤・青のもの。

タイル類は更新されて新しい。清掃も行き届いている。ただ、ペンキ絵を眺める一等席である、島カランの下座に座ると、やや下水の臭いが気にかかる。

浴室は深浅2槽でその真中に岩風呂風の焚き出し口がある。深槽はバイブラ、浅槽は2穴ジェット×2で、湯温はどちらも42.5度くらい。ゆっくり浸かっては、カランで水をかぶり、3往復くらいする。

ビジュアルは、奥壁に中島師のペンキ絵。湖の後ろに高嶺という絵柄。富士山は女湯にある。
センターは、白とグリーンのタイルで竹篭を編んだようなデザインになっている。

日曜日の16:30から17:15に滞在。相客は数人というところ。
ボロではあるけど、清掃が行き届いている。ビールなども置いてある。いい銭湯だ。

夕食はいつもの通り、大船の観音食堂へ向かう。

大船の改札口で、茅ヶ崎に住む会社の女性とすれ違った。
東海道線が2時間くらい運転を見合わせていたからか、ややあわてている様子。
何処へ行くのだろう・・・。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
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