矢部の湯(横浜市戸塚区矢部町) 2009.10.02

ナカムラです。

今日(10/2)は、「矢部の湯(横浜市戸塚区矢部町)」に行ってきました。 戸塚駅(東海道本線)から、0.1キロ、1分くらいです。

10余年過ごした、住み慣れた戸塚を離れる夜、常湯として親しんできたレトロな矢部の湯に 向かう。

脱衣所の折上格天井、鈴榮堂・光山画、章仙画の出来映え優れた絵付けタイル絵。そして、奥 壁の故早川師の西伊豆のペンキ絵。

平成16年に描かれたペンキ絵がくすんできたことと、洗い場中央に強度補強の支柱が立った 以外、何も変わらない風景がある。

金曜日の21:00から21:45の滞在。終始、旧型マッサージ機で居眠りしているニッカズボンの 土建屋風情を含め、相客は始終3人だけ。静かな時間が流れている。

今日、近くのクリニックのおばあちゃん主治医のE・I先生から可愛らしい封筒に入ったお手 紙を頂戴した。お願いしていた紹介状(医療情報)を受け取りに行って、窓口で渡されたもの。

酒好きで、だから酒をやめない患者の気持ちも分かる、フレンドリーでチャーミングな小柄な 方。ここ何年か毎月診察を受けるお得意様だからだけではないと思う。どことなく意識し合う ものがあった。




ただ、手紙の内容には少し誤解があった。小生のことを、医師駈け出しの頃、母に手を引かれ て診察を受けに来た幼児と誤解していたようだった。

国連勤務を終え、自身の医院に戻ったら、中年になった「あの子」がやって来た。小生の不摂 生な境遇もあって、体調のことはいつも気にかけてくれた。

先週もお別れの挨拶がてら診察を受けに行けば、「戸塚はだめですかと」少し残念顔だった。。。

手紙は、いい医者に恵まれることを願っているとあって、お幸せにと結ばれていた。

戸塚在住の期間は、少しばかり、人生の酸いや辛さを味わった。2年ほどの長期間にわたって 凹んでいたこともある。

しかし、整形外科と皮膚科の医者夫婦、内科のおばあちゃん先生、馬キチの散髪屋の親父など、 いろいろと目をかけてくれる人とも出会った10年間余りだった。

心を癒してくれた鎌倉。そこで出会った鎌倉御成町・瀧乃湯の素晴らしさから分け入ることに なった銭湯の深み。

人は順風満帆では無いとき、幅や奥行きが増すものと思っている。

まだまだだけど、少しばか り成長できたか・・・。
まだ父親を超えられてはいないけど、これくらいの自惚れは許してく れると思う。

《前回訪問:2009.09.06.》

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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