差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2003年8月17日日曜日 23:36
宛先: 銭湯ML
件名: 矢部の湯(横浜市戸塚区矢部町) 〜《廃業》五月湯(横浜市戸塚区戸塚
町)

ナカムラです。

今日(8/17)は、自宅近くの「五月湯(横浜市戸塚区戸塚町)」に出かけました。
ところが、閉まっている・・・。
日曜日は休みだっけ?、と考えていると、7/31付の「I.N.石井マンション」建築標識。

どうやら廃業の模様。関係者らしき人が通用口を出入りしていたので、残務整理中のようでした。
残念、もっと早く足を運ぶべきであった・・・。

戸塚区の銭湯はこれで、戸塚駅に近い「矢部の湯」のみになってしまいました。
ということで、目的地を矢部の湯へ変更。

《場所・立地》
戸塚駅から約2分程度の場所。
さっきの五月湯もそうだったけど、天下の東海道(旧国道1号線)に面している。

但し、国道1号線(バイパス)は、昭和30年代前半に吉田首相が作ったワンマン道路に移行。
さらに、横浜新道から直結するバイパスが出来たため、そのワンマン道路もメインのバイパスの地位を降りている。

戸塚町も矢部町も江戸時代からある町名。
小生がよく仕事帰りに酒を買う旧東海道沿いの「松本屋」というのが、江戸幕府から旅籠として開業を命じられとか。由緒ある店も多い。

《入口・脱衣所》
下足箱に靴を預けて男女別の入り口を入ると番台。
番台で料金と引き換えにロッカーキーを渡される。
ロッカーは普通よりやや小ぶりのロッカーと普通より大きなロッカー2種類。
それに、かなり小さなロッカーもあった(月極めで貸す道具入れ?)。

脱衣所はさほど広くないものの、天井は折上格天井。天井も梁も女湯との仕切りもウッディ。
冷房がかかっているので閉まっているが、外と通じる扉も木枠の古い感じのもの。

《浴場》
早川師のペンキ絵、H14.8.26日・山梨とある。男湯は富士山。〜1年でややくすんできているのに驚く。

女湯との境にタイル絵(ヨコ6枚×タテ4枚)の絵4種類。
絵柄は下田港、壇ノ浦の源平合戦、雪の兼六園、松島の不老山。
九谷・鈴栄堂の朱印。銘は兎山(草書なので読めなかった・・・)。

島カランは2列。女湯側から8、5・5、5・5、7。シャワーは女湯側の8機のみ。

浴槽は3層。1つは薬湯、真ん中がバイブラ。
温度はややぬるめという感じ(温度計を見忘れました)。

桶は黄色のケロリン。いすは緑色の板を曲げた?やつと、3本足の一般品。

昭和30年代前半に開業とのこと。
家の近くなので何度も前を通っている。小さい銭湯と予想していたが、決して小さくなく、浴場などはやや広いという印象だった。

東京型の伝統的銭湯でした。
それにしても五月湯に入れなかったのは無念・・・。