大和湯(横浜市南区吉野町) H17.7.23.
「永楽湯」に電話したがつながらなかった。「末広湯」に赴いたけど定休日。仕方ないので隣駅の大和湯まで歩いて入った。
いずれも黒湯の温泉銭湯。
入浴中に震度5弱の地震。湯船の湯が波立った。
上がったら、大黒柱の柱時計が少し傾いていた。女将に聞いたら、その他の被害はないと。
ビール類はないので、上がりは向かいのカクイチで赤ラベル。
その後は弘明寺に移動して「大衆焼肉」。中島館は未だ工事中だった。
昭和25年築。黒瓦、白壁、三層の屋根。優美な銭湯。 真正面に地下鉄の出入口があって撮影に邪魔。 地下鉄が通る前は、正面に小道があったんだと思う。 |
臙脂色に屋号を染め抜いた暖簾。 |
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下足箱の錠は旧型のさくら。 |
エントランススペースも例を見ない凝った構造。 |
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デザインが今でいう「3D」。 遊廓なんかでも見られるタイルの意匠になっている。 昔のタイル職人の技は冴えていた。 |
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さっき、震度5弱の地震があった。 湯船のお湯は波立ち、柱時計は傾いた。 3間四方の脱衣所。 |
大入り額が架かった番台。 Asahiの扇風機も騒音を立てて稼動中。 時代の要請とはいえ、木組みの番台横にある、増設の仕切りは雰囲気を損ねている。 |
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タイル絵の枠からして凝っている。上部には電球のソケットの跡があった。昔はこの絵が照らされる仕組みだったようだ。絵柄は、昭和25年に元町で買った絵葉書(スイスの絵らしい)を大阪のタイル職人に渡して描かせたという。九谷焼は高くで使えなかったようだ。右下に「佐治特製」との銘がある。 男女境のタイル絵は、レトロなスポーツカーの前に女性が立つデザイン的なもの。「寿湯(京急蒲田)」にもあったけど、女性のポーズが異なっていた。既製品だろうけどいくつかのパターンがあるらしい。中普請の前は東海道五十三次の浮世絵だったとのこと。 浴室は3間四方。天井は2段型。白ペンキの奥に年月を感じる。 |
この照明器も見事だ。以前は中に白熱灯が入っていた。 だいぶ欠落した部分があるらしい。 |
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手前のコンクリ部分が市営地下鉄吉野町駅への出入口。 |
温泉分析書は昭和32年。コカ・コーラよりやや薄い色。 オイリーないい匂いの黒湯だった。温度は42度弱とやや温い温度。 |
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吉野町の交差点。交通の要衝。 |
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弘明寺・中島館(建設中) |
弘明寺の公衆トイレ。関東最震災後の復興建築。 |