差出人: Masayuki Nakamura [masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp]
送信日時: 2008年3月23日日曜日 0:58
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件名: 浴場熱海(文京区音羽)

ナカムラです。

今日(3/22)は、「浴場熱海(文京区音羽)」に行ってきました。 江戸川橋駅(東京メトロ有楽町線)から、0.2キロ、2分くらいです。

昭和26年創業。明日23日で57年の歴史を閉じる。現在のビルは昭和40年代前半のものだ ろう、老朽化が目立っている。

屋号の由来は、ご一族が所有していた熱海・来宮の別荘を売却したものを創業資金に充てたこ とに由来している。高級旅館・来宮「水口園」の近くにある売却した別荘は、所有者が代わっ ても現在も残っている。女将も何年か前に見たときは言い知れぬ感慨があったという。

同湯は戦前から続く大阪屋金物店という金物商だった。故あって、戦後は銭湯に転身した。現 在はご3男が継いでいらして3代目ということのようだ。

同湯傍らには「目白坂」という細い急坂がある。小生は戸山高校山岳部の3年間、8キロのラ ンニングコースの途中にあるこの坂を何度となく上った。当時は浴場熱海のことなど全く知ら なかったけど、苦しんだ目白坂の近くにあるというだけで、何か親近感が湧く。理屈ではない。 でもそんな感覚ってあると思う。

音羽通りに面した古いビル銭湯。昭和40年代の前半と思しき建物だけど、この建物が建てら れた時分、女将は女子修道院に入っていて、詳しいことは分らないという。女子修道院に寄宿 していたという銭湯関係者と初めての遭遇。なぜ、修道院にとは聞けなかった。

浴室は、幅3間、奥行4間ほど。天井は3間弱のW型のプラ板張り。そんな空間に1列の島カ ランと奥壁に接した2浴槽、男女境に接した水風呂。そして、スチームサウナがある。隣にす ぐフジッコのビルがあったりで、やや暗い印象がある。

奥壁に接した2槽は、センターサイドが薬湯で40度くらい。主浴槽はバイブラバスと7点座ジ ェット×2と2穴のスーパージェット。湯温は意外に高く43度くらいある。

スチームサウナは5人位入れるもので、スチームサウナ独特の臭さは皆無で、座面を洗い流す ハンドシャワーが設置されているなど快適なものだ。事実、利用率も高い。無料でグッドなス チームサウナというだけでポイントが高いけど、同湯ではさらに男女境に接して2段階段を昇 っての水風呂まである。なかなかに快適だ。

ビジュアルは奥壁に十二単のかぐや姫のタイル絵。三重塔の向こうの山上に浮かぶ満月を憂い をもって遠望している。抑制したデザインとシンプルな構図。似た絵は大田区の「東湯」にも あったけど、同湯の方が三重塔などの遠景が優れている。

疑似水槽を眺めながら、フロントでオロナミンCを飲んでいたら、奥方を連れた旧知の某氏に 遭遇する。麻布十番温泉も行かなければならないけど、同湯は明日までなので、とりあえあえ ず一日乗車券を買って同湯に足を運んだという。以前お会いした時からご病気され10キロ瘠 せたという。小生も人ごとではないかなと思う。

古いビル銭湯。設備は古いけど清潔。無料スチームサウナに水風呂もある。なかなか快適な銭 湯だった。タオルを忘れたので、120円で買い求めたタオルも値段の割には中厚手の立派な ものだった。

次は、解体が近い感じの「九段下ビル」。「東京浪漫劇場」が出品している写真展を鑑賞。ギャ ラリーとは異なった感じの写真展。昔はこんな写真展にもよく足を運んで勉強していた。「写真」 に関しては原点回帰を指向している。今後こういう機会も増えてくるだろう。

写真展が良かったので、銀座での鍋喰らい部の例会には少々遅刻してしまった。最近、注意散 漫なのか、反対方向の地下鉄に乗ってしまうことが多い・・・。困ったものだ。今月の鍋は秋 田・きりたんぽ鍋でなまはげショー付き。野菜作り専攻の大学の先生から「趣味の園芸ビギナ ーズ&やさいの時間(NHK)」の創刊号を頂戴する。どちらかと言えばクリエイター系の人々の集 まり。なまはげ見て、飲んで、食べて、夜が更けていく。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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目白坂


浴場熱海裏側