差出人: Masayuki Nakamura <masa-nakamura@mpd.biglobe.ne.jp>
送信日時: 2011年11月9日水曜日 22:13
宛先: sento-freak@yahoogroups.jp
件名: 湯〜ハウス(板橋区上板橋)

ナカムラです。

今日(10/16)は、「湯〜ハウス(板橋区上板橋)」に行ってきました。 上板橋駅(東武東上線)から、0.4キロ、5分くらいです。

銭湯の日だった月曜日は”東京銭湯ナイト Vol.7”に出演。この土曜日は、2年ばかり懸案となっ ていたわがナカムラ家主催の大きなイベントを終えることができた。かなり解放感に満ちた日曜日。 バスでときわ台に出て、焼き菓子や手焼き煎餅などを買ったりしながら「ときわ台銀座」という商 店街を気ままに散策する。

商店街の中程に「ときわ浴場」と記されたコンクリ煙突の旧ときわ浴場が残っていた。前面の増築 部に隠れていたけど、黒瓦を載せた千鳥破風のエントランス、同じく黒瓦の脱衣所棟が見事だった。 今は「健遊館」というブランドのデイサービス専用の施設として、お湯を沸かしているようだ。

今日は最高気温が30度近く。9月上旬としては異常とも思える陽気だった。しかし、確実に秋は深 まっていて、夕方5時前には商店街の街灯が点り、半袖では肌寒くなってきた。

さて、ゆっくりと風呂に浸かりたい。ときわ台駅から1駅下り、上板橋駅に近い「湯〜ハウス」に 向かう。すぐ後ろは東武東上線の線路。そんなロケーションだった。

スーパー銭湯のような屋号を掲げているけど、昭和40年頃に建てられた建物。浴舎の上に八角形の 湯気抜きを持つ伝統的木造銭湯だ。以前は黒瓦を載せていたけど、良く見ると違った屋根材に変わ っているようにも見える。暗くて煙突の有無もよく分からなかった。

平入りの脱衣所棟の中央に四角いモルタルのエントランス。そして、手作り風の大きな看板が取り 付けられている。コインランドリーを増設してなお数台分の駐車場がある。広い敷地の銭湯だ。

下足箱の錠は松竹。中央を進めばカウンターがあって、相方が2人分の900円の風呂銭を差し出す。 プラス370円と表示されている広い乾式サウナがあるけど、今日は夕飯の予約をしているのでパス せざるを得ない。

スタンプ帳にスタンプを貰ったら、この10月に4年振りに発行された新しい銭湯マップの冊子300 円を勧められる。2週間も銭湯に来ていない自分に驚きながら、新しいマップを1冊買い求めた。 この4年間で東京の銭湯は200軒以上も廃業が進んだろうか、心持ち冊子が薄くなっている。ただ、 古いマップを見て新しいマップの営業をかけてくるとは、この”銭湯お遍路”の企画も定着してい ることを実感する。

さて、脱衣所に進む。広さは幅4間、奥行3間ほど。天井や壁は白の上等のクロスで綺麗に更新さ れている。大きめのサウナ室がフルに食い込んでいるので形状はL字型であまり広い感じはない。 ロッカーは男女境をメインに3方ほどに松竹錠シリンダ式のロッカーがある。

浴室は4間四方の大型。天井は2段型のバリュエーションで、男女湯を跨ぐ横長の八角形の大きな 湯気抜きがある。正八角形は、志村三丁目・松の湯、野方・朝日湯、茗荷谷・大黒湯で見たけど、 横長のものは初めての遭遇になる。

大型の銭湯につき島カランは2列で、カラン数はセンターから8・6・6・3・0・0。

浴槽は、奥壁から外壁側にかけてL字型に並ぶ。42度くらいの薬湯(青いペパーミント&オレンジ)、 42度弱の主浴槽で、2穴スーパージェット、水流が体験したことのない独特の振動を帯びている6 点座ジェット、電気、リラックスバス、寝湯。さらに、露天に通じる通路を挟んで、余裕で3人は 入れる水風呂がある。

ビジュアルは、全体が地紋を施した青深緑色という独特の色合いのタイルの中に、4枚1組でアン モナイト貝、魚などがデザイン的に描かれた絵が数枚ある。島カランの上には”街灯”のような照 明と男女境に丸い照明器があるけれどほの暗い浴室にあって深海をイメージしたような絵がマッチ している。しかし、ほの暗いのは脱衣所側の壁にある水銀灯の照明が灯されていないからで、本来 の雰囲気は違ったものなのかも知れない。

露天風呂は、外壁側の外にプラスチックの竹囲いで開閉型の天窓があるという2間四方の空間に、 石張りの浴槽というものだった。湯温は40度を少し割るくらい。かなりぬるいお湯だった。

日曜日の18:10から18:45に滞在。相客は20人は超えていたと思う。客の出入りが引きも切らない 繁盛銭湯だ。またやってきて、サウナを含めゆっくり入りたい銭湯だった。

上がりは、ビックルで水分補給をして、上板橋駅から王子駅行のバスに乗り込んだ。東十条の小さ な小さなレストランに予約を入れている。

ここの生ビール、近くのカクヤスが納入しているんだけど、いつ飲んでも断然に美味しい。。。もっ とも、料理もビール以上に美味しい。何で、本場イタリア仕込みの優れた料理人がこんな東京の辺 境の小さな小さな店に止まっているんだろう。いつもそう思う。。。

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ナカムラ (Masayuki Nakamura)
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URL: http://www7a.biglobe.ne.jp/~masayuki/ (風呂屋の煙突)
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